「彼の国も秋はあるのか今日の空」の批評
回答者 つちや郷里
添削した俳句: 彼の国も秋はあるのか今日の空
なおじいさんこんばんは。
御句
私は「秋」という季語だと認識しました。
「彼の国『も』」ということは、「この国も秋」であるということだと解釈したからです。
ただ「秋の空」という季語であるということも納得できます。句の中の季節は秋であり、見上げている「今日の空」は確実に秋の空ですからね。
正岡子規の句に「田から田へうれしさうなる水の音」という句があります。
一見「田水引く」という季語に見えますが、子規は「青田」という季語だと主張しています。
そういった前例があるので、たとえ季語の言葉が句の中に入っていなくても、その季語が句の中に「見えて」いればいいのだと思います(人によって解釈は分かれると思いますが)。
「秋の空」という季語だと認識してもらうには、もっと空の描写を明確にし、強調した方がいいと思いました。
例えば「空清し」「空青し」「空広し」。
あるいは字余りで「果てなき空」とやれば奥行きが出ます。
御句に対する私の解釈は以上の通りです。
他の方の意見も聞いてみたいですね。
またよろしくお願いします。
点数: 3