俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削得点の高い順の2ページ目

「主なき部屋の清掃小春かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 主なき部屋の清掃小春かな

マサトさん、こんにちは。

御句について。

・「主なき部屋」という字面に、故人の部屋というイメージを持ちました。これに「清掃」ときたら、遺品整理や特殊清掃といったものに…。
・「型・その3」の練習とすると…。末尾の切れ字「かな」について、途中で切らないことで下の句の言葉で句全体包み込む、といったことを「20週俳句入門」には書いてあります(私の手許にあるのは電子書籍版で、70%のところ。第15週-「漢字・平仮名・片仮名」-〈さとみの句〉の中)。御句は「清掃」の体言止めで中七に切れが入っているので、「小春かな」が取り残されている感じがします。
・「小春」は季語としてちょっと時季が早いかなと思います。が、「少し前の思い出」なので、ちょうど「小春」の頃だったのかもしれず…。

コメントにある景を句にしようと思うと「妻の留守」という語を下五に置くのが良いかなあと。型が変わりますが、

 小春日や掃除はかどる妻の留守

「型・その3」に拘ると、

 妻留守にする部屋を掃く小春かな (何か窮屈…)
 掃除機の音ひびかせる小春かな  (妻の要素を消して清掃を具体化)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 4

「夏好きの男花野に酔ひしれり」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 夏好きの男花野に酔ひしれり

なおじいさん、「キャッチボール」句の批評ありがとうございます。

“いわゆる「一ファン」として、その憧れや親しみの心で”…そこまで至るのもまた長い道のりかと。名句をいくらか知っているだけ、という俳人が多数で、どの俳人に対しても「一ファン」には成れていない気がします。

子規さんが子規さんなのは、私が松山の生れだからですし。(市を挙げて、俳句やら「坊っちゃん」やら「坂の上の雲」やらでいろいろやっているので、松山に住んでいた頃の私は、俳句に対しても近現代文学に対しても、二歩も三歩も引いた状態でいましたが)

コメントに措いていた渡り鳥の句は、まさに松山城です。「松山や秋より高き天主閣」(子規)です。

御句について。

・一文字目から「夏」というのは、「花野」の句としてあまりにも挑戦的では。
・花野に「酔ひしれ」ているので、もうそんなに夏惜しむ気分でもなさそうだし、一句としては「夏好き」は要らないような気がします。

 ひとり来て酔ひしれにけり花野原

今後ともよろしくお願いします。

点数: 3

「山手線日向ぼっこのため回る」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 山手線日向ぼっこのため回る

イサクさん、「サイレン」句の添削ありがとうございます。

「サイレン」の登場を後にするのは、確かに。

御句について。

先の「三毛猫」の句は、猫は敢えてだろうということで脇に置いて、寧ろ「三」つながりに気が向いた感じでした。
(金曜の内に他の方に思うところはすべてコメントされたので…皆さん同じようなところが気になったのではないかと)

「山手線」を主語として読んだら、山手線自身からツッコミがありそうな(日向ぼこじゃねえ、こちとら仕事してんだ)。
乗客である“私”視点だとわかる表現がよいかと思います。

 日向ぼこ山手線をもう一周

今後ともよろしくお願いします。

点数: 3

「手には銃二人連射のしゃぼん玉」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 手には銃二人連射のしゃぼん玉

いくさん、こんにちは。

御句について。

「連射」というのが、新型玩具の機能説明みたいに見えるので、別の語に変えた方が良いかと思います。

 手には銃ふたり撃ち合ふしやぼん玉

といいつつ、このしゃぼん玉連射機能を俳句にできないか…と考えてみて、

 引き金を引けばばばばばしやぼん玉

今後ともよろしくお願いします。

点数: 3

「音のする方へ子供を花火会」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 音のする方へ子供を花火会

なおじいさん、こんにちは。

御句について。
語順が気になりました。「~方へ」は最後に持って行ったほうがよいのではないかと。

 子を連れて花火の音のする方へ
 子を孫を花火の音のする方へ (“行かせる”ならばこっちかなあ)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 3

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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