「瀬戸内の静寂守る冬の月」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 瀬戸内の静寂守る冬の月
カカシさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。瀬戸内の海の穏やかさがよく表れていると思います。
ただ、これは個人的な好みの問題かもしれませんが、気になりましたのは「月が守る」という表現です。確かにカカシさんはそうお感じになったのかと思いますが、俳句ではこのように主観的な感情的な表現は用いずに、客観的にその場の光景を描写して、それで読み手に「ああ、それはまるで、月が静かさを守ってくれているようだなぁ」と感じてくれる、そうした作りのほうが好まれるのではないかと思うのです。
それからしますと、
・瀬戸内の静寂(しじま)に浮かぶ冬の月
・瀬戸内の静けさ照らす冬の月
このような作りであれば、読み手の心に、冬の月が穏やかに見守ってくれているように伝わるのではと思いました。
あるいはいっそ、
・瀬戸内の守り神なる冬の月
これなら動詞ではないので、先ほどとは別の話になります。
よろしくお願いします。
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