俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1450ページ目

「波音に鳴き声届かぬ磯千鳥」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 波音に鳴き声届かぬ磯千鳥

中田 正道さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。雰囲気は伝わってきます!
俳句は五七五が基本で、字余りも悪くはないのですが、中の句は七音であることがリズム的に求められていて、八音ですと中八と言って評価が、幾分低くなるようです。
御句、中八ですので、そこをまず調整したいです。

私が思うに、「鳴き声」は、磯千鳥のことですよね。それなら「声」で十分ですよ。

・波音に声の届かぬ磯千鳥
・波音に声の消されし磯千鳥

こんなのもありかと思いました。

点数: 0

「窓硝子ふきて見えけり雀かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 窓硝子ふきて見えけり雀かな

茜さん、こんにちは。
御句拝読しました。ご自身のコメントについてです。
「見えるから俳句にしているんだから、見えるのは当たり前だろうと言われるかもしれませんが」とおっしゃっています。
確かにそれはそうですが、御句の場合は違いますよ。

例えば、
・窓硝子そとに見えけり雀かな
季語とか、けり・かなのことは置いておいて)
こんなのであれば、そりゃあ、そういうコメントになると思います。
でも御句は、今まで見えなかったものが、ある行動をしたことによって、「見えるようになった」のです。この変化の感動。それを伝えたいのですね。
私は目が悪くて、初めてメガネをかけた時の感動を忘れられませんよ。普通の人は、こんなに見えているのかと驚きましたもの。普通の人が単に「見えている」のとは違いますよ。

まあ、それはそれとして、そういう驚きを伝えられれば面白いですね。

・窓硝子拭きて出会へし寒雀
・窓硝子拭き現れし冬雀

どちらも今一つ感がありますが、提案句として置かせていただきます。

点数: 0

「枯葎静寂破るクラクション」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 枯葎静寂破るクラクション

春の風花さん、こんにちは。
御句拝読しました。「枯葎」とはまた、私としては難しい季語を斡旋なさいましたね。
先に、かなり細かいコメントが出ていますから、もはや私の出る幕ではないように思いますが、ちょっとだけ、いいですか?
イサクさんと重なるところはご容赦ください。
漢字、全然多いと思いません。私が先ごろ、ある句選に応募した句などは、全部で十文字で、そのうちひらがなが一文字だけ、あとは全部漢字でしたよ!例えば、
・枯葎九州場所は決定戦
とかね。これは例えです。御句は、下五がカタカナで、ある意味バランスが取れているのではないですか?

私が気になりましたのは、枯葎という季語、なぜこれを?ということと、あと、クラクションが静寂を破るのは当然だし、そもそも、破ってはいけないのか?みたいなことです。静寂の前に、静かであるべきことが詠まれていれば、「この、クラクションのヤロウ!」と思えます。例えば、「クリスマス静寂破るクラクション」とかね。
静寂を破るのがクラクションでなくてもいいかもしれません。
私であれば「枯葎静寂破る孫の声」とか。
とりとめなくてすみません。
今日はこれで失礼します!

点数: 1

「湿原や鶴のかうべの赤頭巾」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 湿原や鶴のかうべの赤頭巾

あらちゃんさん、こんにちは。
御句拝読しました。北海道シリーズというか、いいですねー。

ただ、これは個人の感覚だと思いますからなんとも言えませんが、タンチョウの様子であれば、赤頭巾であると、頭全体がすっぽり赤いような気がします(そんな鳥もいますよね)。
でも実際は、頭のてっぺん(頂)だけがちょこんと赤い(丹)のですよね。
そこで、

・湿原の鶴の頭の赤きかな

うっ、なんだか…

・湿原に丹頂鶴のダンスかな

これでは句意が違う…
赤頭巾ではないでしょう、と言っていながら、では何?と言われると、あの、ローマ法王の頭に付けている小さな帽子みたいのか、かつて上皇后さまが髪にお付けになっていた、やはり小さな帽子のようなもの(ともに、かぶるというより「付ける」ようなもの)しか浮かばず、名前がわからず困りました。申し訳ありません。
 

点数: 1

「ロシア船北向く水押千鳥飛ぶ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: ロシア船北向く水押千鳥飛ぶ

ヒッチ俳句さん、こんにちは。
御句拝読しました。
ロシア船、北へ向く、千鳥で果てしない寂寥感が漂いますね。ロシア船が船首を北へ向けているということは、帰港途中だとは思いますが、何を積んでいるのか?ロシア船だけに謎につつまれていますね。

ちょっと気になりましたのは、「水押」が読みにくいことと、中七が少し窮屈な点です。読みにくいことをご承知であえてお使いであれば申し訳ないですが、その点を平易にしてみました。

・北へ向くロシア船追ひ千鳥飛ぶ

下五は、千鳥ですから普通飛ぶだろうということで、

・北を向くロシア船追ふ千鳥かな
・北へ行くロシア船追ふ磯千鳥

なども思い浮かびました。よろしくお願いします。

点数: 1

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