俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の高い順の5ページ目

「猫破る障子のすきま銀世界」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 猫破る障子のすきま銀世界

こんばんは。

せっかく上五が「猫破る」なのに、その破った穴が注目されてないですね。
この「穴」も季語「障子」の季語性を強くしてくれそうな気がするのですが。

・猫破る障子の穴の銀世界

点数: 5

「馳走なし実家の布団ふんわりと」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 馳走なし実家の布団ふんわりと

こんにちは。はじめまして。
初心者さんですね。よろしくお願いします。

「布団」を季語として作ったと思います。
五七五のリズムに収めようという努力や、季重なりを避けて「布団」だけを使おうとする努力は見える句です。

馳走がないという上五が、布団の話題とぶっつり切れている印象です。
実家という理由で「馳走なし」と入れたのだと思いますが、馳走のあるなしは布団と関係なさすぎるので、上五の五音の穴埋めに見えます。
もう少し季語「布団」を生かせる五音の方がいいと思います。

・干されたる実家の布団ふんわりと
・ふんわりと実家の布団陽のにほひ

点数: 5

「黒猫の手をすり抜けぬ紋白蝶」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 黒猫の手をすり抜けぬ紋白蝶

こんばんは。

この句は猫も登場しますが、事実上は紋白蝶の一物句ですね。
まず、それを受け手が理解しやすい語順や助詞・助動詞の選択が良いと思います。
一番わかりやすいのはげば様と同じ語順になります。

・紋白蝶黒猫の手をすり抜ける
・黒猫の手をすり抜ける紋白蝶

別の話題。「ぬ」の問題。
コメントより「紋白蝶がすり抜けた」という意味ならば、連体形で繋がりたいので「すり抜けぬる紋白蝶」としたいですね。
逆に言えば「すり抜けぬ紋白蝶」の形は、否定助動詞を使っているように受け止めそうです。

上二段、下二段など未然形と連用形が同じ形の動詞は、否定の「ぬ」と完了の「ぬ」が、「生きぬ」「入れぬ」のように同じ形になってしまって、誤読になりやすいので、避けるという方もいます。

点数: 5

「椿よしここの歯医者は痛くない」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 椿よしここの歯医者は痛くない

こんにちは。
人選おめでとうございます!

この句の「よし」は賛否両論あると思いますが、無難に音数合わせをするよりは、工夫があってよいのではないでしょうか。と思います。口語俳句ですし。

この「よし」でなければたしかに「白椿」でしょうね。「落椿」や「紅椿」は合いにくい感じがします。
「白椿」でも人選だったかもしれませんが、私は「よし」の方が好きですね。

あるいは上五「佳き椿」と敢えて文語調に抑えて、あとを口語で流す手も思いつきます。
・佳き椿ここの歯医者は痛くない
でもこの句は「椿よし」でいいですね。

なお、某所の句会(?)で「いい椿」という五音を使うルールで投句したことがありました。「詩」か「説明」か、という点では動詞と同じように形容詞も難しいですが、「詩」さえあれば良いのだと思います。

点数: 5

「チューリップになりたいの吾子の夢」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: チューリップになりたいの吾子の夢

こんばんは。

かわいい句風を目指したいですが、やはり下五の説明が気になります。
げばげば様から先に出てますね。

こどものつぶやきを俳句にするときは、いわゆる「とりあわせ」で季語だけを大人が選ぶ、という作句の方法が多いのですが、これは「チューリップ」がセリフの中に出て来ていて、それを生かしたいということなのでしょう。

とはいえ御句はセリフの中のチューリップ。
日記ではなく俳句にするならば、どこかで季語性と映像を担保したい気持ちもあります。

・チューリップあたしお花になりたいの

点数: 5

イサクさんの俳句添削依頼

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