俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の高い順の3ページ目

「患者の目見ない医者たち春おぼろ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 患者の目見ない医者たち春おぼろ

再訪です。

実景なことを疑ってはおりませんよ?
医師のいるような部屋の中に「朧」ありましたか?

あと歳時記を探しても、というコメントはよく拝見しますが、「春おぼろ」はありましたか?
あったのならすみません。
「朧」だけで春の季語なので、こういう場合「春」は付けないと学んでおります。

点数: 6

「だから良いもだから悪いも秋の蝶」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: だから良いもだから悪いも秋の蝶

こんばんは。

意図的に作っている観念句は、それはそれで構わないとは思います。
私も手元に大事に残してある観念句はありますし、こちらに出した半分観念句「三月の人の流れに惑ひけり」は自分にとって大切な句のひとつですし、同じくこちらに出していた「一切を句の種として三月尽」は即吟ですが今見ても気に入ってます。

自分がここから推敲するとしたら、
「だから良い」と言っている時点で、対句として想像のつく「だから悪い」が必要かどうか?逆に「だから悪い」だけ言えば良いか?とか、「も」という助詞の効果とか、「だから」のリフレインに合わせるのは「良い・悪い」がベストか、とか、まだ前半に工夫の余地はありそうです。

合わせる季語「秋の蝶」これが卓鐘様の句意に最も合っているのであればこれでよいと思いますし、他の季語を試してみたくもなりますね。

・だから良いだから悪いと冬の蠅
・だから良いとか悪いとか麦茶飲む

点数: 6

「残り物集めて小鍋小正月」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 残り物集めて小鍋小正月

なおじいさまご無沙汰しております。
定期ROMすらしておりませんでしたが、なおじいさまからのコメントはいくつか拝見しました。ありがとうございます。
こちらにはあまり顔は出さないと思いつつも、今年もよろしくお願いします。

さて、このサイトでの通常運転(笑)
御句で気になった点はふたつ+α
◆上五中七の報告感
 省略したり語順を調整して説明感を減らしたいです。この句の場合は動詞の「集めて」が説明になっていますので省略でしょう。
◆「残り物で鍋をする」+「正月をすぎた時期」の組み合わせの類想感
 季語「小正月」から作ったゆえに、小正月の因果から作ってしまった句なので、因果を外したいです。季語を変えてしまう方が簡単なのですが、「小正月」からのチャレンジですよね?
◆+αとして、「寄せ鍋」の意味で使う「鍋」に季語感があるのですが、この句では季重なりとまでは言いません。

ということで、俳句の技法「切れ」とか、説明の動詞を減らすとか、行為としての「鍋」ではなくモノとしての「鍋」の映像とか、いろいろ考えてみました。

・小正月残り物みな鍋の中

点数: 6

「堤防の河豚は木乃伊となりにけり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 堤防の河豚は木乃伊となりにけり

おはようございます。
ちょびっと厳しめです。

◆散文・報告文です。
 下五に「けり」は使っているものの・・
◆この句の「死んでカラカラに乾いたフグ」は季語「河豚」として成立しているでしょうか?
 今月のアドバイスにも「季語が季語としての力を発揮できてない句がかなりありました」とあります。御句はどう思います?
 「河豚」がなぜ「冬の季語」なのか、一度振り返ってみてください。
◆「散文」問題が原因でもあるのですが、時間軸が散漫になっていると思います。
 この句の「河豚」を見たのはいつ?と思うと、捨てられてかなり時間が経過している気がします。と思えば「季語としての力」問題にも繋がります。
◆かろうじて「河豚」の映像が出ているので、季語が動くとまでは言えないものも、他の外道魚でも成立する句です。夏の「ごんずい」とか「ひとで」とかを想像してもらえればわかりやすいかと。そしてこういう類想は多数あります。
◆「インパクト」は上位選に入るには重要かもしれませんが、この句に限って言えばインパクトの問題ではないと思います。
 自身の句としての「オリジナリティ」は要ると思いますが。

きびしめでしたすみません。

点数: 6

「目に眩し青もみじの清々しさ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 目に眩し青もみじの清々しさ

こんにちは。はじめまして。

季語論が大量に出ていて、混乱されているのでは?

まずご本人は、どの言葉を【季語】としているのか?
というのを聞いてみたいです。
私は「青もみじ」だと思うのですが・・・

もみじというのは本来「紅葉」のことですが、「楓」のことをさすこともあるようです。
そして「青もみじ」といえば「楓のまだ紅葉していないもの」を指しているようで、京都のパンフレットによく出てくるようです。だいたいの文章でみなさんそのような意味で使っているようです
この場合難しいところですが「青葉」「青楓」がともに夏の季語ですし、「青もみじ」という言葉はかなり「夏」感を含んでいると言えます。
主な歳時記にはなさそうなので、厳密な季語とは言い難いですが、本人が季語として使っているなら許容できそうな気はします
(厳しい先生は「ダメ」と思いますし、私も初学のうちは歳時記掲載の季語を使うべきと思っています)

一方「清々し」これを記載する歳時記は見当たりませんでした。ネットで「夏の季語」と断定されているケースが多発していますが、伝聞に次ぐ伝聞で根拠が見当たりません。唯一「Weblio辞書」に掲載があるのを見つけましたが、これは歳時記ではなく「日本語表現辞典」からの引用とあり、著者はわかりませんが『俳句の季語』とする根拠には乏しいようです。

また「眩し」については季語としての記述は全く探せませんでした。これはおかえさき様と同じく、引用先をお伺いしたいところです。実際、「眩しい雪」「眩しい夏の海」に季重なり感は感じませんし・・・

ということで「青もみじ」を季語として使ったのかな?というところからコメントです。

◆俳句本来の【五七五】のリズムに、もう少し近づけたいですね
◆季語「青楓」には「清々しい初夏の感じ」というイメージを含んでいると思います。ここは季語「青楓」の映像を信じて、「清々しさ」とわざわざ説明するのを避けたいかなあ・・・と

コメントから「散歩」のイメージを出したい感じで

・いつもより眩しき道の青楓

こんな感じでいかがでしょうか。「眩しき道」「青楓」で、清々しさは十分に感じられると思いますが・・・

またよろしくお願いします

点数: 6

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