俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1413ページ目

「小春日の行き来賑わう山の道」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 小春日の行き来賑わう山の道

こんばんは。

◆上五は「や」切れではダメでしょうか?
◆「賑わう」作者が説明したがっているのがよくわかる単語です。この言葉そのものが悪いわけではありませんが説明感を感じますね。
◆「行き来」と「道」、それぞれこの句の言いたい風景・心情にどうしても必要でしょうか?省略できるのであれぼ、推敲ポイントだと思います。

・小春日や山の大層賑はひぬ
・小春日や山に若者集り来て

点数: 1

「星屑と屑の狭間を枯木立」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 星屑と屑の狭間を枯木立

こんばんは。

◆初読では上五中七の意味がつかめませんでした。「星屑」という言葉で実景の夜空を想像してしまうので、「屑」という単語に何を想像したらいいか困りました。
◆地面に落ちている何かの「屑」だと思って読み進めると、最後は「枯木立」と再び見上げるような映像。視点の移動に混乱しました。

◆コメントで「屑と呼ばれるものたち」「観念的」とありますが、「星」が実景になってしまうので、ちと伝わりきらないのではないかと思いました。季語の「枯木立」も上五中七を助けていない気がします

コメントの句意+「枯木」の句は、とても作れませんでした

・屑と呼ぶもの見届けよ枯木星

点数: 3

「暁の参道冴ゆる石畳」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 暁の参道冴ゆる石畳

おはようございます。

「冴ゆ」はかっこいい季語ですよね。
なんでもかんでも「冴ゆ」をつけたがる初心者さんも多いのですが、きっちり使い分けましょう。

御句は
◆「参道」と「石畳」の重複感(お二人から先にあります)
◆まず、語順と文法の問題です。
 「冴ゆる」がかかっているのは「参道」ですか?「石畳」ですか?
 「冴ゆる」がどっちにかかるか、文法からも意味からもわからない「山本山」です。
 作者としては「どっちでもいい」はやめて、できるだけ誤読のない形を目指すべきだと思います(こま爺様に同じ意味のコメントがあります)

◆「寒し」「冷たし」などと比べて「冴ゆ」はどんな季語か?
 国語辞典や歳時記は確認しましたでしょうか。

 「冴ゆ」は主に「冬の空気の寒さ・湿度の低さなど」によって「空気が澄んで、光や色や音が鮮やかに感じられる」という季語です。
 季語単独で使った場合上記の「空気感」のことになりますし、名詞と同時に使って「○○冴ゆ(る)」の形になることも多いです。
 例えば「鐘冴ゆ」という季語の意味は音に寄っていて、鐘の音が冴えて聞こえることを表します。鐘に触れて冷たかったという場合は「鐘冷たし」となります。
 他にも「月冴ゆ」「星冴ゆ」「風冴ゆ」などの形がよく出ます。

 御句は、山本山なので解釈を二通り考えますが
◆「暁の参道冴ゆる」とかかるのが作句意図なら「朝の参道の風景が冴えて見える」と解釈できるのですが、文章や俳句五七五のつながりが不自然な感じです。少なくともこの意味の場合、語順は「冴ゆる暁の参道」にしたいところ。
◆「冴ゆる石畳」とかかるのが作句意図なら、「石畳が冴えて見える」という感覚になります。間違ってはいないのですが「冴ゆる」という季語の感覚が、目の前にあって触れられる「石畳」に合うかどうか。
 とはいえ、いろいろと「冴ゆる」をかけ合わせて受け手を感動させるのも俳人の腕次第。

提案句は「参道が冴えて見える」の方の意味で。

・暁の参道冴えわたりにけり

点数: 2

「村里の焚き火やお日様の欠片」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 村里の焚き火やお日様の欠片

おはようございます。

「お日様の欠片」チャレンジとは「句またがり」のことですか?それとも?
「句またがり」ならば、俳句1年目のプレバト俳人も多用している技法ですし、ガンガンやってみたらいいと思います。

御句
◆一読で気になったのは「村里の」という上五でした。場所・風景を説明的に置いて、かつ音数合わせのような上五です。
 「都会の焚き火」はあまりありませんのでわざわざ「村里の」と言う必要は?とも思いますし、作者がどうしても説明したいとしても「村」「里」の二音でよいところを「村里」と言う理由は?とも思います。

◆後半の「お日様の欠片」
 「お日様」という幼い表現を使った理由が掴めませんでした。
 「熱・光」がある表現のため「焚き火」と近く、焚き火のことを比喩しているように感じてしまいます。が、比喩としてはやや陳腐で幼稚な表現。
 「(夏の太陽と比べて)お日様が欠片程度にしか感じない」という意味に解釈し、取り合わせと受け取ることもできます。が、「太陽」とせずわざわざ「お日様」とした意図は汲めず。
 こどもの発言を俳句にするという手法もあります。が、ならば上五はますます「村里の」という説明よりも他にやれることがありそうです。

たとえば
・おひさまのかけらあつめて焚き火かな (こどもの発言俳句に寄せて)
・太陽が欠片のようだ焚き火の背 (太陽が弱く感じることとの取り合わせ)

点数: 2

「角巻をぬげば微笑む雪女」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 角巻をぬげば微笑む雪女

おはようございます。はじめまして。

◆「角巻」「雪女」季重なりしていますね。
 「雪女が微笑む」という怖い句だと思いつつ、雪女が「角巻」という防寒具をつけていることに違和感がありました。人間のフリをしているのかな?

◆コメントを読んだら、意味がぜんぜん違う!
 「ホッとした微笑みの御婦人」のことを「雪女」という妖怪の意味のある季語で表すのは、あまり宜しくないのでは。

コメントの上では「雪女」のことを詠んだ句になってないと思います。季語「角巻」を生かして、御婦人の描写をするのがよいかと。

・角巻を脱ぎて微笑む妻のをり
・角巻を脱ぎて角巻払ひをり

「雪女」を生かそうとしても、コメントの句意にはなりにくいと思います

点数: 0

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 20

投稿日時:

行く秋やねこにフェンスのすきまあり

回答数 : 28

投稿日時:

仰ぎ見る天の方向墓参

回答数 : 47

投稿日時:

嘘つきと言はれて秋は深まれり

回答数 : 49

投稿日時:

困難も苦難も句材俳句の日

回答数 : 18

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

彩りの落葉を閉じて蝉氷

作者名 未知夫 回答数 : 4

投稿日時:

要望:厳しくしてください

吾子ひとつ言葉覚えて夏終わる

作者名 知世 回答数 : 3

投稿日時:

老夫婦いちょうもみじのベンチかな

作者名 おかえさき 回答数 : 11

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ