俳句添削道場(投句と批評)

秋沙美 洋さんの添削得点の高い順の4ページ目

「秋祭り御輿を前に巫女が舞う」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 秋祭り御輿を前に巫女が舞う

えこさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

実際に見た光景でしょうか。大きな御輿があって、その前を巫女が舞っている。美しくありながら、どこか荘厳な雰囲気の舞を感じました。
勿体ないのは、下五「巫女が舞う」です。まるで「この秋祭りでは御輿を前に巫女が舞います」と書かれた、秋祭りのパンフレットの一文みたいではないでしょうか。
これ、ほんの少し変えるだけで全体の雰囲気が変わりそうです。
原句を尊重しつつ…

「秋祭り御輿を前に巫女の舞う」
最後の助詞を変えただけですが、説明っぽさが少し薄れたように見えませんか。
更に手を加えるなら、

「秋祭り御輿の前を巫女の舞」
中七の助詞をいじりつつ、下五「舞う」という動詞を「舞」と名詞にしました。

ガッツリ変えるとするなら
「巫女舞うや郷里の村は豊の秋」
ここまで来ると添削というより改作の域になってしまいますが、巫女の舞に焦点を当てつつも広い視点を読み込んだ構成にしてみるのもいいと思います。

点数: 3

「ジャム瓶に点字の光秋の夜」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: ジャム瓶に点字の光秋の夜

かこ乃さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

や、これは良いですよ。秋の夜、ジャム瓶に刻まれた点字に気付きハッとするという構成。上手いですね〜。
ただ、現状だと点字が発光しているようにも見えてしまいました。
蛍光灯等の光がジャム瓶の点字を浮かび上がらせたという事でしたら、少し助詞をいじって

「ジャム瓶の点字に明かり秋の夜」
こうするとより鮮明に映像が伝わるのではないでしょうか。

もしくは
「ジャム瓶の点字に灯り差し夜長」
光、明かり、灯り、でニュアンスは変わってきますので、この辺り考えてみると楽しいかと思います。

点数: 3

「仙人の如く吾子らが梨齧る」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 仙人の如く吾子らが梨齧る

カイさん、こんにちは。
疑問を抱いてらっしゃるようなので…

ささゆみさんの「梨や喰う二十世紀を振り返る」
この句の「梨」と「二十世紀」は季重なりではないと思います。
まず「梨」が季語であるのは言うまでもないので、「二十世紀」を季語として扱うかどうかが争点になりますね。

カイさんが言うように、「二十世紀」という語句はこれ単体で歳時記に掲載されています。二十世紀梨の事ですね。
ただ、「梨や喰う二十世紀を振り返る」の場合、冒頭で既に「梨」という季語を出しています。ですので後に続く二十世紀が指すのは季語としての二十世紀梨ではなく、時代としての二十世紀になると思うんですよ。
仮にこの二十世紀が季語で、二十世紀梨の事を指しているのだとしたら…梨を食べて二十世紀梨の事を振り返るという、梨を二回も出すヘンテコな句になってしまうと思いませんか。
ささゆみさんの句が意味する所は、「二十世紀梨を食べて、戦争や高度経済成長といった歴史、そして私自身の過ごした二十世紀に思いを馳せる」くらいの意味かなーと思います。

とはいえ僕はささゆみさんではないので、こういう構成でこういう句意があるから二十世紀は季語じゃないです。と断言する事が出来ないのが現実であります。
僕が答えていいものだったかどうかまだ分かりませんが、色んな方に何回も何回も聞くほど気になっている様子でしたので、僕の考えをお話しさせて頂きました。
あくまで個人的にはこう感じる句だったよ、という一読み手の一意見ですが、カイさんの疑問が解決に近付けば幸いです。

点数: 3

「吾子の足もつれてぺたん秋の晴れ」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 吾子の足もつれてぺたん秋の晴れ

晴峯さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

可愛らしい一句ですね。もつれて「ぺたん」となるあの感じ、分かる〜。
久しく赤ん坊の相手をする事はありませんでしたが、ちょっとだけ親バカっぽい晴峯さんの句に心洗われるようです。

点数: 3

「州兵の仰ぐ無月や投票日」の批評

回答者 秋沙美 洋

添削した俳句: 州兵の仰ぐ無月や投票日

石垣さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

これはかなり良いと思います。
「州兵」これだけでアメリカに関する出来事なのだと読者に印象付けさせます。この州兵という語句の経済効率は半端ないですね。
そして下五の「投票日」も臨場感溢れる一語です。
投票日、まさにアメリカの未来が決まるといっても過言では無い一日。その日の終わりに、無月を仰ぐ州兵…いったいこの兵はどんな思いで無月を仰いでいるのか…
読者へ想像させる余白の作り方も上手いですねー。

点数: 3

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