「秋祭り御輿を前に巫女が舞う」の批評
回答者 秋沙美 洋
添削した俳句: 秋祭り御輿を前に巫女が舞う
えこさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。
実際に見た光景でしょうか。大きな御輿があって、その前を巫女が舞っている。美しくありながら、どこか荘厳な雰囲気の舞を感じました。
勿体ないのは、下五「巫女が舞う」です。まるで「この秋祭りでは御輿を前に巫女が舞います」と書かれた、秋祭りのパンフレットの一文みたいではないでしょうか。
これ、ほんの少し変えるだけで全体の雰囲気が変わりそうです。
原句を尊重しつつ…
「秋祭り御輿を前に巫女の舞う」
最後の助詞を変えただけですが、説明っぽさが少し薄れたように見えませんか。
更に手を加えるなら、
「秋祭り御輿の前を巫女の舞」
中七の助詞をいじりつつ、下五「舞う」という動詞を「舞」と名詞にしました。
ガッツリ変えるとするなら
「巫女舞うや郷里の村は豊の秋」
ここまで来ると添削というより改作の域になってしまいますが、巫女の舞に焦点を当てつつも広い視点を読み込んだ構成にしてみるのもいいと思います。
点数: 3