「重ね着や数えはじめる皿屋敷」の批評
回答者 ハオニー
添削した俳句: 重ね着や数えはじめる皿屋敷
これは素晴らしい力作ですね
「皿屋敷」という落語の演目を使ったことが技ありです
落語「皿屋敷」は多くの人に知られているものですので、「その手があったか...」とハオニーは悔やんでいます
何気なく見える複合動詞の選択も決まっています
これが「数える」「数え続ける」なら、おかしな感じがします
なぜなら、不気味よりも数えること自体に意識が行ってしまうからです
この「数え始める」でまさかオチの部分だろうとは、ひねくれものでも思いません
歴史的仮名遣いにすると、もっと雰囲気が出るというのは私も同意です
重ね着という季語の効果で、お菊さんは冬の冷たい井戸の中で土左衛門になって亡霊となったのではないか?
という不気味さが再現されてきます
季語の選択は間違いなかったといえます
いつもはどうなのかは定かではありませんが、今回の入選はまぐれ当たりではありません
私が選者としてこういった佳句を見逃していたら、恥ずかしくて表を歩けなくなるでしょう
点数: 1
