俳句添削道場(投句と批評)

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父の向く北の枕や和水仙

回答者 腹井壮

添削した俳句: 手向けの和水仙北枕の父

はじめまして、ねぎみそさん。

腹胃壮と申します。

亡くなられたお父様の枕元に置いた和水仙が忘れられない光景として残っている、あるいは亡くなられて初めての盆をを迎え思い出したと察します。

ですから枕元の和水仙だけに焦点を合わせてみました。

父の枕が北を向いているだけで読み手は状況を理解できるのではないかとおもいます。

また、自分は「俳句は切るべし」の考え方ですが、「や」で切ってしまうと句意が伝わりづらいとお感じかもしれません。
替わりに「の」や「に」などの助詞に差し替えていただいてもかまいません。

下六の和水仙は定型のリズム感をさほど損なっていないと思いこう言う形になりました。

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遠くなるあなたの背に夜店消えた

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: あなたの肩に消えた夜店の灯り

るまり様、初めまして。原句である
あなたの肩に消えた夜店の灯り
美しい響きかと思います。ただ、彼が立ち上がり立ち去る瞬間というのが、17音で表現しようとするとなかなか難しいところですね。皆様の素晴らしい添削の後で、参考になるか分かりませんが、原句では彼がその場から離れていく様子が分かりません。やはり、去る、立ち去る、去り際、小さくなるといった離れる様子は必要かと。
肩という単語で、立ち上がる目線をイメージされている訳ですが、肩を使うのであれば見上げるとか、目線を入れないとイメージしずらいのでは。思い切って立ち上がる瞬間を切ってしまい、去っていく様子に重点を置けば、肩ではなく背とすれば追い縋る様子が詠えます。私はどうしても『あなた』という言葉を使いたかったのでこのようになりました。

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白杖の人あし止める虫時雨

回答者 ハオニー

添削した俳句: 白杖の耳傾ける虫時雨

お初にお目にかかりますハオニーです
虫時雨なんていう、きれいな秋の季語を見つけましたね

「虫時雨」があるのだから「耳傾ける」は当然です
「足を止めて虫時雨を聞いている白杖の人物」を描きたいのなら、「」の中のことを調整して書くだけです

白杖の人足止める虫時雨
だと、「人足ってナニ?」と聞かれたとき怖いですし、「ひと足」と書くと「一足」と誤読されかねません
手直しの句のように表記しました

点数: 2

ベランダの手すりに朝の残暑かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 早朝のベランダで見る残暑かな

はい、確かに残暑は厳しいものですね

これは「季語が動く」という典型例です
試しに残暑→溽暑、冬至と変えてみましょう
早朝のベランダで見る溽暑かな
早朝のベランダで見る冬至かな

何も違和感がありません
これでは「残暑」が活きてくれません

残暑らしい何かがないといけないのですが、「もわっとした熱気」とか「寝苦しくて開けた窓」とか「気だるげに新聞配達をする人」とか、残暑らしい映像が1つ必要です

手直しの句は私の残暑な実感を出した一句です
これで「『残』暑」が動きづらくなりました

点数: 2

「白杖の耳傾ける虫時雨」の批評

回答者 輝久

添削した俳句: 白杖の耳傾ける虫時雨

「頼りとす耳に季節の虫の声」

大浦美津子さま、初めまして。若輩者ですが、少しだけ
「白杖の耳傾ける」では意味合いにチョット無理がある様な気がしました。
下五の「虫時雨」も少し抑えて虫の声に変えてみました。

本当は添削など出来るキャリアは無いのですが。

点数: 2

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