俳句添削道場(投句と批評)

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丑三や手負いの猪の断末魔

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 真夜中に紅葉踏みわけ獅子の声

徹之様、お早うございます。静かなる山村の夜中、獣の声が聞こえてくる。風情のある状況ですね。それぞれの動物には鳴き声に特徴があります。
この句は、季語が少しもったいないと感じました。せっかくのシュチュエーションが、紅葉という季語を使うことで活かしきれていないと感じました。やはり鳴き声を猪と断定したのであれば、猪を季語に使うべきです。また真夜中という部分も推敲の余地があります。良いシュチュエーションですのでさらなる良句に期待しております。提案した句は夜中に聞いた恐怖感を現してみました。

点数: 2

静かなる除雪車の背の鉄路かな

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 除雪車の後ろに鉄路浮かびけり

腹胃壮様お早うございます。『除雪車の句』鉄路の伸びゆくさまが感じられますね。私はこの句を拝見した時、新雪を走る除雪車があたかも線を引くように鉄路が浮かんできた様子を感じました。
除雪車の後に鉄路浮かびけり
『後に』ですと、やはり(あとやのち)と詠んでしまうと思います。除雪車と鉄路が密着していないと句意が違ってくると思いますので素直に『後ろに』とした方が良いかと。除雪車が通過した直後を詠いたいので『背や影』とするのもありです。参考にしてください。

点数: 1

紅葉踏む影の吠えたる夜半かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 真夜中に紅葉踏みわけ獅子の声

山の奥から足音や猪の物音が聞こえるとしたら、山と人の生活圏が近いところにお住まいということになりますね
果たして、その距離感は正しいのでしょうか

獅子の声で、ライオンの雄叫びが再生されるのが問題点です
紅葉でも銀杏でも桜でもなんとかなるのが気になります

問題点を解決する前に、不穏な句の基本の書き方をひとつ…
これで今回の問題点は直ります
わざと全貌を書かないで、読み手のいやーな想像を煽るんです

たとえば猪の声がした、とは書かない方法です
なぜ猪の声だと断言できるのか分からないなら、最初から猪を入れようとしなければいいという力技です

紅葉踏む影の吠えたる夜半かな

晩秋の季語「紅葉」を使うことで、吠えたのは猪かもしれないと想像できる可能性ができました

でも「鹿」が有力かもしれないですね…
理由は花札です

点数: 2

晩秋の夜空はメランコリーかな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 晩秋はメランコリーの季節かな

俳句をするには、第六感も必要ですね
なんとなく物寂しげな晩秋は、心が不安定になりますね

第六感は共有するのが難しいので、五感に置き換えたほうがいいと思います
「晩秋はメランコリー」はいいですが、「の季節かな」は重複表現です

読み手と共有できるよう、映像をちょっと足してみます
晩秋の夜空はメランコリーかな

点数: 1

「流れ星出会いを求め婚活へ」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 流れ星出会いを求め婚活へ

星に願いを、ですね
シンプルで軽やかな句ほど、神経使わないといけないんですよね...

出会いを求めて婚活へ行くのは誰か?
これが2通り考えられます
流れ星が出会いを求めているのか、作者が出会いを求めているのか、どちらも有り得ます

もし、作者が出会いを求めているのなら(たぶんこちらだと思う こちらの方が自然)
流星や出会いを求め婚活へ
と、一句にしっかりと切れをつくらないと誤解されます

婚活は素晴らしい異性への出会いを求めるものだから、「出会いを求め」は安易だと思いました
こちらの方が大きい問題点だと考えています

具体的に何をしているところを婚活と見るか、その様子が全く分かりませんので...
たとえば、夜の婚活パーティの様子を描いてみます
婚活も消せばいろいろ描写できますが、原句を尊重するスタイルで行くので残します

流星や華やぐ酒に婚活す
ロマンチックな流星とお酒の勢いを借りて、気になるあの人にアプローチしてみよう
なんて心理も見えてくるかと思います

点数: 2

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