「老いし母帰省息子にうさぎりんご」の批評
回答者 腹井壮
添削した俳句: 老いし母帰省息子にうさぎりんご
御影山彦さん、はじめまして。
両親はまだ認知に至っていないと信じたい腹井壮です。宜しくお願いいたします。
高齢化社会を迎えてこういう光景を詠んでみたくなるお気持ちはよく理解できます。
かぬまっこさんの御指摘もありましたが帰省も夏の後半の季語です。夏でも林檎が手に入る時代なので不自然ではありませんが林檎に焦点を当てたいので帰省は一句から外します。そしてコメントになるべく忠実に手直しすると
老いた母剥いた林檎の一兎二兎
あるいは少しだけ高度な技法を駆使して
老母剥く林檎や一兎二兎三兎
ですが自分でしたら母親が老いているのか若いのかは読者の想像に任せたいので
母の剥く林檎の皿や一兎二兎
母の剥く林檎や一兎二兎三兎
と詠みます。
この場合兎はあくまでも切った林檎の数え方の例えなので季重なりにならないとの解釈です。
この程度でよろしければ3句とも御影山彦さんの作として残しておいても構いません。
拙い添削失礼しました。
点数: 1