俳句添削道場(投句と批評)

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「焼き芋や銀紙ときて湯気を吹く」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 焼き芋や銀紙ときて湯気を吹く

いつも通り太いハオニーです
焼芋を食べたくなるような句だとは思います
ただ、「美味しそうか否か」で得点にするか迷ったというよりは、「驚きがあったかなかったか」で、得点にするか迷ったのだと思います
そのあたりを詳しく見ていきたいと思います

「焼芋や」と先に言ってしまうと、銀紙を開いて何がそこにあるのだろう、という期待感がなくなります
決定的な問題はそこだと確信を持っています

「吹く」という動詞とくっつけて、焼芋を最後に字余りで置いて手直しします
銀紙を開けば湯気を吹く焼芋

ここで上級テクニックを
「湯気を吹く」だと、「ホイル焼き」でも「焼芋」でも構わない当たり障りのない表現です
「焼芋」じゃないとダメだと言わせられる表現が出れば、食通も俳句通も唸るでしょう

銀紙をとき焼芋の香の甘し
焼芋を食べながら考えた結果がこのあたりです
これが現状の私の力だと思っていただければ幸いです

点数: 2

「蕗の薹天に芽ふけば春模様」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 蕗の薹天に芽ふけば春模様

春はあけぼの、朝早く起きるのがつらいハオニーです
ふきのとう、先を越されていてなかなか取れないんですよね私...

季語について整理します
季語は「蕗の薹(ふきのとう)」だけです

ここは勘違いしやすいポイントなのですが...
春模様、桜模様などと「模様」がつくと季語ではなくなるのです

今回のこの句の「春模様」は、「春柄のなにか」という意味合いがあります
春模様というものを調べてみましたが、梅のようなものだったり、桜のようなものだったり、そういう模様でした
そのため、春模様では少し具体性に欠けるかと思います

手直し
時間情報に関することが「春を知らせる」としかなかったので、時間情報の描写を入れることが出来そうです
私は早朝の光景なのだろうと想像しましたので、そのように仮定します

春のやわらかい感じを出すために、「蕗の薹」をひらがなで書く方法もあります
これは小さな配慮です

朝まだき天へ芽吹けるふきのとう

点数: 3

蕗の薹探して歩く帰り道

回答者 よしはむ

添削した俳句: 蕗の薹天に芽ふけば春模様

こんにちは。
蕗の薹とは、早春に野山などで顔を出す蕗(ふき)の花茎のことで、春の季語です。
さらに下五で「春模様」と詠んでしまっていることから、この句は季重なりとなります。
俳句には2つ以上季語を入れてはいけないというルールがあります。

この句の場合、蕗の薹が現れれば春がきたことがわかりますので、春模様は蛇足となります。
少々、句意が変わってしまうかもしれませんが、春が来たことを知るために蕗の薹を探して歩くという俳句にしてみました。

指摘事項: 季重なり

点数: 1

「晩秋のアラビア人の夜逃げかな」の批評

回答者 森田拓也

添削した俳句: 晩秋のアラビア人の夜逃げかな

腹胃壮さん

おはようございます。
いつもお世話になり、どうもありがとうございます。
「紅牡丹」から季語の意味や花言葉を連想する重要性を教えて下り、
どうもありがとうございました。
花言葉を広く知ることで、句に効果的に使えますよね。
今さっき教えていただいた、藤田湘子先生の『新版 20週俳句入門』と
『新版 実作俳句入門』の2冊を買いました!
大切に読み込みますね。
どうもありがとうございます。

この句は大笑いしました。
「晩秋の」「夜逃げかな」と寂しげな季語や言葉があるのですが、
「アラビア人の」がとても句全体に効いていて、
日本的な「晩秋」に対して「アラビア人」の異国性がとても面白いですね。
まあ、夜逃げされたアラビア人さんは気の毒なんですけどね(笑)。

点数: 1

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