「秋めくやメトロノームの減速す」の批評
回答者 卓鐘
添削した俳句: 秋めくやメトロノームの減速す
いつもコメントありがとうございます。
夜食の句、驚きました。少し不安だったんですが、完璧に意図通りに読んでいただきました。「(根拠なく)死を怖がる」と「夜食」の完全な取り合わせの句でした。
一度やってみたかった型なんですが、なかなかいいのが思い付かず、ふと思いついたので。「12音+3音の季語+かな」で、一物ではなく文法上、12音と下五がくっついているけど、実は切れとなる取り合わせの手法。
■遠山に日の当たりたる枯野かな 虚子
これは、一物とする人と取り合わせとする人が分かれるようです。(一物と捉える人が主流)
■さまざまなこと思い出す桜かな 芭蕉
これも桜が思い出すわけじゃないけど、思い出させるような桜と読めば、一物かもとは思う。(取り合わせと主張する俳人もいました。)
■沢潟を水の流るゝ浴衣かな 野村喜舟
これは浴衣とは全く関係のない取り合わせとほぼみんな思うと思います。
これをやってみたくて、形になって、その通り読んでくれるゲバさんがいて、満足しました(笑)
点数: 1