俳句添削道場(投句と批評)

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真直ぐな背骨残して焼き秋刀魚

回答者 よしはむ

添削した俳句: 真直ぐな男骨だけ焼秋刀魚

木口裕樹さん、こんにちは。
私も秋刀魚の俳句を作りましたが、この句は、作者の性格も現れていて良いですね。

男骨を辞書で調べてみたのですが、見つかりませんでした。秋刀魚に特有な骨なのかな?とも思いましたが、男性性を意識した造語かと思われます。
真っ直ぐという言葉から、おそらく背骨かと解釈しました。

難点を言えば、男骨という言葉の意味に戸惑うので、このあたりをうまく他の言葉に言い換えられれば、もっと良い句になるかと思い、提案させていただきました。

点数: 2

「あかね雲家路を急ぐ赤とんぼ」の批評

回答者 よしはむ

添削した俳句: あかね雲家路を急ぐ赤とんぼ

松岡 冨美子さん、こんにちは。
考えてみましたが、この句はこれで完成していて、手直しの必要はなさそうです。
茜雲や赤とんぼの習性がわからなかったので、調べてみました。

茜雲とは朝日や夕日を浴びて茜色に照り映える雲です。季語ではないので、赤とんぼと季重なりにはなりません。

赤とんぼは、昼行性で夜は葉っぱの裏などで眠るそうです。
人間と同じ昼行性ですので、「夕焼けの中急いで帰っているとき 同じように急いで飛んでいる赤とんぼを見て自分と重なった」という状況にぴったりですね。

点数: 8

君偲ぶ譜面に月の差しをりて

回答者 輝久

添削した俳句: 月明かりピアノに譜在りし日のまま

ねぎみそ様、皆様、お早うございます。

上手くないですが私なりに考えてみました。
故人を偲ぶ気持ちを置いた後、状況にスッポトを当ててみました。
「君偲ぶ譜面に月の明かりかな」・・・も考えましたが、(月)の中に明かりは含まれているかな?という事で上記の句にしました。

出来具合は・・?・・ですけど

点数: 1

暁光や五大堂立つ九月尽

回答者 ハオニー

添削した俳句: 九月尽暁光に浮く五大堂

言葉の順番を気にしていらっしゃるあたり、わかってますね
語順が気になるときに「いくつかパターンをつくって比べるとよけい分からなくなる」ことを、私も経験しました
でも、失敗覚悟でやってみる価値はあります

考えながら試してみることをお勧めしますが、私が吟味した結果を書きます
一番感動したであろう、「暁光」から始めるのがよさそうです
もう一つ、五大堂相手に「浮く」だと弱っちい感じがします
確かに、五大堂は海に囲まれた小島に浮いているようには見えるのですが(松島はある程度知っています)

暁光や五大堂立つ九月尽
九月尽は最後にした方が、この句は整うようです

点数: 2

我が命ひとつなりけり飛花ひとひら

回答者 ハオニー

添削した俳句: 桜ひとひら我が命ひとつなりけり

命は動物だけのものなのか、植物はどうなのか、と考え込みました

これは自分の命を桜の花びらに喩えている句だと思いました
「我が命ひとつなりけり」という表現には、割とどんな季語でもいけます
我が命ひとつなりけりチューリップ(映像とイメージを入れるタイプの季語)
我が命ひとつなりけり夕月夜(時間軸を入れるタイプの季語)
我が命ひとつなりけり秋彼岸(映像のない時候の季語)
ここに桜を入れるとなると、類句は多そうです

これは上五字余りで中七・下五をくっつけた形なのですが、どうしても七五七に見えてしまい型破りだなと思われてしまいます
桜ひとひら/我が命ひとつなりけり

これは「我が命ひとつなりけり」を上五・中七に置いてしまうのがいいです
そして下五(座五)で、このどんな季語でも合いそうな表現に、作者さんらしい季語を入れる方法が望ましいです
私は「下五の字余りは1音分が限界」と頑なに信じているタイプの人間ですから、飛花ひとひら(ひかひとひら)と6音で止めています

点数: 2

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