「南国の娘嫁ぐや息白し」の批評
回答者 ハオニー
添削した俳句: 南国の娘嫁ぐや息白し
冬の句は食べ物系が多くて四苦八苦しているハオニーです
「息白し」は冬の人物を描くためには心強い季語ですね
人物の存在を描写できれば、あとは焦点を絞っていくも、遠景へ切り換えるも自由自在ですから
気になる点は、この句の「息白し」は誰の息が白いのか?ということです
「南国の娘」と「息白し」が離れていて、さらに切れ字「や」で分断されているため、第三者の息が白いのかとも考えられます たとえば、嫁いだ娘さんを心配するお父様です
南国の娘さんが嫁いだ先が寒い地域なのかな?という想像はできますが、はっきりと肌で寒さを感じるような句とは言いがたいです
別に北国じゃなくても、都市の冷たさが身にしみるというニュアンスもあるため、そのあたりの解釈の幅があっていいかどうかは私には決めかねます
南国出身なのかも?とほのめかしつつ、残せる言葉を最大限活かすように
北国へ嫁ぐ娘の息白し
(個人的な偏見だらけですが)キャラづけをするのなら
ノルウェーへ嫁ぐ踊り子の白息
など、インパクトの強い、具体的な言葉が必要です
点数: 3