俳句添削道場(投句と批評)

添削と批評一覧最新の投稿順の20656ページ目

酒匂う布団を畳む神還

回答者 ハオニー

添削した俳句: 今頃は別かれを惜しむ神の旅

時期がちょうどいいのは確かにその通りです
しかし、イメージしやすい言葉がなく全体的にあいまいですね…
季語も気になります

この季語「神の旅」は「神のいる地方から、出雲大社へ向かう旅」、つまり「行き」を意味しています
この句を季語を信じて解釈すると、しばらく放心していたが、結局神様は私を置いて出雲大社へ行ってしまった… と気がついた
そのような感じです
「帰り」を表す季語は「神還(かみかえり)」「神迎(かみむかえ)」などがあります
もしかしたら、分厚い歳時記にはもっとあるかもしれません

そして、あいまいさは回避したほうがいいです
「別れを惜しんでいる」様子を表現できるモノに託したほうがよろしいかと思います
これは私なりに考えてみた方法ですが…
ちょっと酒の残り香のする布団、なんてものがあったとしたら「昨晩、宴をしていたであろう推測」はできそうです 「別れを惜しむ」神様もいらっしゃったかもしれない、と想像の範囲に入ってくるでしょう

今回は「神」が季語に関わってくるため、気構えた句になってしまいました
あまり自信がありませんが、これを手直しの提案とします

点数: 3

「今頃は別かれを惜しむ神の旅」の批評

回答者 よしはむ

添削した俳句: 今頃は別かれを惜しむ神の旅

新米さん、こんにちは。
知らなかったのですが、「神の旅」とは初冬の季語で、陰暦十月、諸国の神々が出雲大社へ集まるために旅立つことをいそうですね。
集まった神々が10月(神無月)が終わりに近づいて、また故郷に帰るので別れを惜しみ合っているという句意です。

この句は、季語の意味と、日本神話に通じてないと意味がわからないのがネックですが、10月30日に詠うにはピッタリのものだと思います。

点数: 0

門灯や翅広げたる蟷螂よ

回答者 よしはむ

添削した俳句: 飛べぬ翅広げ蟷螂空仰ぐ

大浦美津子さん、こんにちは。
擬人化の句ではなく、写生の句にしてみました。
門灯の高いところにカマキリがいたということで、上五を「門灯や」にしてみました。

点数: 1

図書館に伸びゆく坂へ降る紅葉

回答者 ハオニー

添削した俳句: 本返す道のついでに紅葉狩り

この句の評価
季語が泣いています

季語「紅葉狩」は紅葉を愛でるものです
そこには秋の野山を楽しもうとする人達がいるとも考えられます
ある程度の山の広がりと高揚する心理が隠されている言葉です
それらをついでに、と脇役にするのならそれ以上の感動や驚きがないといけません

それらがないと判断されたため、この季語は噛ませ犬で終わってしまいます
だから受けがよくなかったのでしょう

紅葉狩を活かすなら
紅葉狩あの本返し忘れたよ
くらい砕けた句があります

「図書館の道」も「本返す道」も「紅葉狩」も具体的な映像とはいえません
私なら、本を返すという状況ではなく具体的な映像を補います
図書館に伸びゆく坂へ降る紅葉

綺麗に句をつくっておいて、「これ、図書館に本を返しに行ったときに思い付いた一句なんですよ」と言う方がお茶目だな、と最後に付け加えます

点数: 1

返却日踵を返す大紅葉

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 本返す道のついでに紅葉狩り

よしはむ様、今晩は。
『図書館の、本返す』返却をする際の状況ですね。『返却日』本なのかCDなのか、はたまたDVDなのか、少し図書館へ行く途中という所は薄れてしまいますが、何を借りてたんだろうとか、どんな気持ちで返しに行ったのかとか、物語が生まれると思います。ついでと意味は違いますが、踵を返すとすれば、思わず足を止めて紅葉に見惚れた状況も表現できると思います。他は後ろ髪引かれなども良いかと。

点数: 1

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ