図書館に伸びゆく坂へ降る紅葉
回答者 ハオニー
この句の評価
季語が泣いています
季語「紅葉狩」は紅葉を愛でるものです
そこには秋の野山を楽しもうとする人達がいるとも考えられます
ある程度の山の広がりと高揚する心理が隠されている言葉です
それらをついでに、と脇役にするのならそれ以上の感動や驚きがないといけません
それらがないと判断されたため、この季語は噛ませ犬で終わってしまいます
だから受けがよくなかったのでしょう
紅葉狩を活かすなら
紅葉狩あの本返し忘れたよ
くらい砕けた句があります
「図書館の道」も「本返す道」も「紅葉狩」も具体的な映像とはいえません
私なら、本を返すという状況ではなく具体的な映像を補います
図書館に伸びゆく坂へ降る紅葉
綺麗に句をつくっておいて、「これ、図書館に本を返しに行ったときに思い付いた一句なんですよ」と言う方がお茶目だな、と最後に付け加えます
点数: 1
添削のお礼として、ハオニーさんの俳句の感想を書いてください >>
以前、句会に出してあまり評価されなかった句です。
句会では、「図書館の道のついでに紅葉狩り」として提出しました。
図書館とするより、「本返す」とした方が、行動が具体的になって良いかなと思ったのですが、いかがでしょうか?
また、「ついで」という表現があまり良くなかったようにも思えるのですが、代わりとなるうまい言葉が見つからなかったので、よろしければ、ご教示いただけるとありがたいです。