俳句添削道場(投句と批評)

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茶の花や妻の笑顔と五十年

回答者 腹井壮

添削した俳句: 古茶覗き老婆とすする五十年

満州逆路さん、おはようございます。

大変申し訳ありませんが句意も原句でネガティブなイメージしか受け止められません。
まるでこれからの結婚生活の不安を投影しているかのようです。

ですがそれは自分の見当違いの解釈であり満州逆路さんの本意ではないとして話を進めます。

まず、季語の古茶は茶の花に置き換えます。茶の花は派手さはないけれど可憐で存在感があります。
さらに自分の奥さんを老婆と呼ぶ事に自分は抵抗があるので妻に置き換えます。
ここで茶の花と呼応しなおかつポジティブな言葉として笑顔を選択しました。
五十年は残します。

これで添削句はできました。

原句は上五で軽く切れていると考えるのが今の主流だと思います。

点数: 1

「雪解道やけにあなたはおおきくて」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 雪解道やけにあなたはおおきくて

初めまして、子供どころか相手もいないハオニーです
私は皆さんとは違う視点から切り込んでいきます

雪解道(ゆきげみち)の「道」は人生に重ね合わせているのでは?と伝わりました
親元を離れるお子さんへの複雑な思いをこの季語に託したような気がして、嬉しく思いました
季語を大切にする姿勢は俳句をする人を喜ばせるものです

悩ましいところが2点あります

「あなた」ではやはり誰か分かりませんし、想像するなら遠距離恋愛の恋人説や出稼ぎから帰った旦那さん説が出てきてしまいます
親元を離れる息子さんや娘さんなら「我が子」だと間違いがないでしょう

「やけに」がマイナスのイメージを持つ言葉です
この言葉があると、やけに大きい我が子に不穏な影があるような感じがします
テーマが「親元を離れるときになり、気がついたら我が子はこんなに大きくなっていたのか」ですので、不穏な「やけに」がそぐわない気がします

ひらがな表記について
ひらがな表記の部分については、表現の自由です
私は、漢字が続いて読みづらいと判断した場合、ひらがなを挟んで読みやすさを求めて使います

これらの句は参考程度にどうぞ
雪解けてまなざし深き我が子かな
上京の我が子へ雪解風あらた

点数: 3

「練習に戻りラガーの脚となる」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 練習に戻りラガーの脚となる

虚俊さん、こんばわ。

確かにラグビーもサッカーも冬の季語ですね。
ラグビーの先行句を見てみるとプレーしている景を切り取った句が多く練習自体を詠んだ句はあまり無さそうでした。

ですので着眼点は良いと思いますが自分には引退したばかりの元選手が後輩の指導に来て一緒に汗を流している光景に読めてしまいました。

コーチの話を聞くそして体を動かす練習をする。これを細かく繰り返す事を知らない人にはなかなか伝わらないと思うのですが。

理屈で詠むというのはいわゆる「機知の句」なのか因果関係を説明しただけの句なのか判りかねますが俳句でスポーツを詠むのはなかなか難しいですよね。

実戦や練習のある一瞬を切り取るか何かしらのストーリーを加えるのがスポーツ俳句のコツのような気がします。

添削例ではありませんしスポーツ俳句と言えないのですが一句

悪役のレスラーの傷秋深し

失礼しました。

点数: 1

墓場まで持ち込む話河豚三昧

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 墓場まで持ち込む話河豚三昧

腹胃壮様、こんばんは。河豚三昧羨ましい限りですね。墓場まで秘密を持ち込むとは良く言いますが、こういう意味があったんですね。目から鱗でした。私はてっきり、死んだ人間が河豚の美味しさを思い出している情景だと思いました。お粗末な鑑賞ですみません。
墓場への土産話や
より原句の方が好きです。とても良い句だと思いました。

点数: 2

神の子ら素麺さらす寒夜かなの批評

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 神の子ら素麺さらす寒夜かな

かのこ様、こんばんは。腹胃壮様御指摘のとおり、神の子では地方までは想像しづらいと思いました。また素麺の季重なりについてさらす、干すとすれば十分に避けることができます。しかし、素麺という字面が強力すぎるのでやはり避けるべきかと・・・そこで素麺ではなく、ただの麺とします。そこに地名を足せばいかがでしょうか。地名ネタは素直に地名を入れた方が伝わると思います。
島原の白き麺干す聖夜かな
と提案させて頂きます。キリストさんを前面に出してみました。
私も一句失礼します。
麺を干す里の聖歌は響きけり

点数: 2

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