俳句添削道場(投句と批評)

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くずかごへ投げたき夜の秋思かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 屑箱にポイと投げたり秋愁ひ

秋はいろいろなことを考えたくなりますね

これは東北の人間だから分かるのですが...
「(ゴミを)投げる」は北海道・東北の言葉であり、「(ゴミを)捨てる」の方が一般的のようです
が、これは原句を尊重して残した方がいいでしょう

一番気になるのは「秋愁ひ」です
「愁う」が強い感情のため、捨てたとしても吹っ切れた感じがしないのです
吹っ切れたその先に、食欲の秋やスポーツの秋が想像出来るのではないか?
と私は考えます
後は具体的なものがないから、どういう状況なのかも想像しづらいです

秋愁いは強いから、少し乾いた「秋思」でやってみました
「夜の」で少し範囲を絞ってみました

点数: 2

悲しみよこんにちはなど遠い秋

回答者 ハオニー

添削した俳句: 悲しみよこんにちはなど言えぬ秋

「悲しみよこんにちは」など言えぬ秋

斉藤由貴さんの曲、めぞん一刻の曲なのかと思い込んでいましたハオニーです
私、まだこの曲ができたときには生まれてすらいないのですが、そちらの意味で読んでしまいました

この句とは全く関係ない話で申し訳ございません
本題に行きましょう

これは手直しするにも、確実に外せる言葉がないんですよね...
唯一変えられそうな「言えぬ」を「遠い」としたところで、よくなったとは言い切れませんね
悪くなったとも言えませんが

「悲しみよこんにちは」など遠い秋
「」が入力できないため、手直しの句は「」なしで入力しております

点数: 2

秋深き原生花園はてしなく

回答者 ハオニー

添削した俳句: びょうびょうと原生花園秋深し

原生花園は北海道にあるのですね...

「花園」という秋の季語があるから、「秋深し」という必然性を補えばいいかな
と考えて
びょうびょうたる花園深し秋ふかし
なんて句を考えたところです

しかし、「原生花園(げんせいかえん)」という固有名詞ならば削れませんね...
原生花園(げんせいかえん)という漢字の塊があるので、なるべくひらがなを挟みたいと思います

秋深き原生花園(げんせいかえん)はてしなく
イメージしやすくなったと思う反面、現地へ行ったことがないため言葉の重みが減った気がします

点数: 3

月満ちてバナナめきたり秋彼岸

回答者 ハオニー

添削した俳句: 三日月がバナナのような彼岸かな

お初にお目にかかります、ハオニーです
秋の句といえばやはり月ですね
月を上手に使えると、俳句がうまいか楽しめているかどちらかですからステータスになりますね

この句は説明に書かれていない重大なことを聞く必要があります
「この『彼岸』は春ですか?秋ですか?」と

春ならばこのままでも問題ありませんが、秋ならばこれではいけません
この季語「彼岸」は春彼岸のことを差します
秋ならば秋彼岸と言う必要があります

秋彼岸だと仮定して手を入れます
月満ちてバナナめきたり秋彼岸

月というイメージしやすい秋の季語があるため、主役の秋彼岸を食っていってる感じもありますね...
月は比喩にしてもイメージが強いので難しいです

点数: 0

オホーツク海霧に消える夕日かな

回答者 よしはむ

添削した俳句: オホーツク海霧に沈める夕日かな

真波さん、はじめまして。
「沈める」だと、夕日を作者が人為的に沈めているかのような違和感があるので、「消える」にしてみました。

最初は、「オホーツク海霧に沈む夕日かな」にしようかと思ったのですが、沈むという表現が陳腐なように感じられたので、霧の濃さも伝えられるように「消える」に変えてみました。

海霧は、読み方を調べてみたところ「うみぎり」「かいむ」「じり 」と読むそうです。
じりとは、北海道地方に夏に発生する濃い海霧のことで、夏の季語です。
「海霧に沈める」だと、「かいむにしずめる」で中七が字余りになってしまうかと思ったのですが、「じり」なら大丈夫ですね。

ただ、特殊な読み方なので、「かいむ」と詠ませても字余りにならないように、中七は工夫した方が良いかなと思いました。

旅先で詠まれた句だけあって、その地方独特の表現が入っており、臨場感のある良い句だと思います。

点数: 3

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