俳句添削道場(投句と批評)

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食べるべきか禁断の水蜜桃

回答者 腹井壮

添削した俳句: 水蜜桃告白を信じるべきか

はじめまして、腹胃壮と申します。

自分も句歴が浅く俳人モドキの見習い兼真正廃人です。

ですので本来なら添削などできる立場にはないのですが意見交換したく自分ならこうするという例です。

>薄くデリケートで美しい皮の中に水分いっぱいの甘い蜜の水蜜桃を手にした、または見た 
美しいしいい香りもするが、皮が破れるかもしれない、甘い蜜がこぼれるかもしれない、魅力的だが不安も感じる

つまり食べようか食べまいか迷っている事を告白を信じようか信じまいか迷っている喩えにしていると解釈しました。

それならば逆転の発想で告白をストレートに食べる事に置き換えてみたらどうでしょうか。

ただ水蜜桃に説得力があるかが気になりますが。

点数: 1

父の向く北の枕や和水仙

回答者 腹井壮

添削した俳句: 手向けの和水仙北枕の父

はじめまして、ねぎみそさん。

腹胃壮と申します。

亡くなられたお父様の枕元に置いた和水仙が忘れられない光景として残っている、あるいは亡くなられて初めての盆をを迎え思い出したと察します。

ですから枕元の和水仙だけに焦点を合わせてみました。

父の枕が北を向いているだけで読み手は状況を理解できるのではないかとおもいます。

また、自分は「俳句は切るべし」の考え方ですが、「や」で切ってしまうと句意が伝わりづらいとお感じかもしれません。
替わりに「の」や「に」などの助詞に差し替えていただいてもかまいません。

下六の和水仙は定型のリズム感をさほど損なっていないと思いこう言う形になりました。

点数: 0

遠くなるあなたの背に夜店消えた

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: あなたの肩に消えた夜店の灯り

るまり様、初めまして。原句である
あなたの肩に消えた夜店の灯り
美しい響きかと思います。ただ、彼が立ち上がり立ち去る瞬間というのが、17音で表現しようとするとなかなか難しいところですね。皆様の素晴らしい添削の後で、参考になるか分かりませんが、原句では彼がその場から離れていく様子が分かりません。やはり、去る、立ち去る、去り際、小さくなるといった離れる様子は必要かと。
肩という単語で、立ち上がる目線をイメージされている訳ですが、肩を使うのであれば見上げるとか、目線を入れないとイメージしずらいのでは。思い切って立ち上がる瞬間を切ってしまい、去っていく様子に重点を置けば、肩ではなく背とすれば追い縋る様子が詠えます。私はどうしても『あなた』という言葉を使いたかったのでこのようになりました。

点数: 0

白杖の人あし止める虫時雨

回答者 ハオニー

添削した俳句: 白杖の耳傾ける虫時雨

お初にお目にかかりますハオニーです
虫時雨なんていう、きれいな秋の季語を見つけましたね

「虫時雨」があるのだから「耳傾ける」は当然です
「足を止めて虫時雨を聞いている白杖の人物」を描きたいのなら、「」の中のことを調整して書くだけです

白杖の人足止める虫時雨
だと、「人足ってナニ?」と聞かれたとき怖いですし、「ひと足」と書くと「一足」と誤読されかねません
手直しの句のように表記しました

点数: 2

ベランダの手すりに朝の残暑かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 早朝のベランダで見る残暑かな

はい、確かに残暑は厳しいものですね

これは「季語が動く」という典型例です
試しに残暑→溽暑、冬至と変えてみましょう
早朝のベランダで見る溽暑かな
早朝のベランダで見る冬至かな

何も違和感がありません
これでは「残暑」が活きてくれません

残暑らしい何かがないといけないのですが、「もわっとした熱気」とか「寝苦しくて開けた窓」とか「気だるげに新聞配達をする人」とか、残暑らしい映像が1つ必要です

手直しの句は私の残暑な実感を出した一句です
これで「『残』暑」が動きづらくなりました

点数: 2

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