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「秋めくやメトロノームの減速す」の批評
回答者 卓鐘
添削した俳句: 秋めくやメトロノームの減速す
いつもコメントありがとうございます。
夜食の句、驚きました。少し不安だったんですが、完璧に意図通りに読んでいただきました。「(根拠なく)死を怖がる」と「夜食」の完全な取り合わせの句でした。
一度やってみたかった型なんですが、なかなかいいのが思い付かず、ふと思いついたので。「12音+3音の季語+かな」で、一物ではなく文法上、12音と下五がくっついているけど、実は切れとなる取り合わせの手法。
■遠山に日の当たりたる枯野かな 虚子
これは、一物とする人と取り合わせとする人が分かれるようです。(一物と捉える人が主流)
■さまざまなこと思い出す桜かな 芭蕉
これも桜が思い出すわけじゃないけど、思い出させるような桜と読めば、一物かもとは思う。(取り合わせと主張する俳人もいました。)
■沢潟を水の流るゝ浴衣かな 野村喜舟
これは浴衣とは全く関係のない取り合わせとほぼみんな思うと思います。
これをやってみたくて、形になって、その通り読んでくれるゲバさんがいて、満足しました(笑)
点数: 1
猿吠える西瓜畑の電気柵
回答者 卓鐘
添削した俳句: ニホンザル西瓜喰えぬぞ電気柵
コメントありがとうございます。また、いつも見ていただいているとのこと、恐れ入ります。
御句ですが、「喰えぬは」としなくても、電気柵があるから食えないという理屈が前面に出てしまっている句となっています。西瓜畑に電気柵があればそれは動物よけということは分かりますし。猿に向かって、おいもうこれで食えないだろう。では、切り取った場面としてあまり詩情というものが感じられません。句想に難ありというところです。
切れというのは、活用後の終止形、切れ字(や、かな、けり など)、体言止めによって作られます(厳密には切る意思があれば切れとなりますが、これは難しいので)。このうち、体言止めはそこだけ見ても分かりませんが、御句の場合、「ぞ」によって日本猿!という呼びかけに見えますので、三段切れになってますね。
句想に詩情が見つけられないため提案も難しいところですが、
点数: 1
「黒白の種ありてこそ西瓜かな」の批評
回答者 卯筒
添削した俳句: 黒白の種ありてこそ西瓜かな
秋澄みの句の添削ありがとうございました。
丸か円で迷いに迷ったんですがこんなご時世澄んだ秋空に丸を書いてくれりゃ少しは明るい気持ちになるかと思い丸にしました。
点数: 0
西瓜守れニホンザル除け電気柵
回答者 なお
添削した俳句: ニホンザル西瓜喰えぬぞ電気柵
こんにちは。オマちゃん様、いつもお世話になってます。
拙句「黒白の種、西瓜」ご評価ご添削有難うございました。
オマちゃんがコメントでおっしゃっている黒と白の順番の件は、まさしくその通りです。普通は白黒と言いますね。でもスイカの種では黒が大人だろうと。読みとってくださって嬉しく思いました。
実はこの私の「黒白の種ありてこそ西瓜かな」を詠んだのは、直接的には種なしスイカをいただいたことがきっかけですが、元々はある句に触発されだからなのです。
私の好きなコミックの中に、俳句が趣味のおじさんが出てくるのがあります。この人が結構いい句を詠むのですよ。その一つに「黒い種白い種ある西瓜かな」というのがあり、妙に気に入っていました。だけどここに投句するわけにもいかない。
そんな時に種なしスイカを食べたので、この機会にと、あらためて私流に詠み直し、例の「黒白の…」を投句しました。自分でも、「黒白の」とするより「黒い種白い種」と分けたいと思いながら…。
そしたら今日、卓鐘さんの提案句が同じような響きでしたので、やっぱりそうなるよな、と思いました。
オマちゃんも、好意的に読んでくださって有難うございます。
長くなりました。
御句。この情景、よくわかります。私は今は自粛中ですが、コロナ前までは山歩きをしていましたから、こうした電気柵はよく見かけました。でもそのほとんどはシカ対策だったような?
設置した人が猿に呼びかけるような作りの句ということは、
「やいニホンザル!お前たち、西瓜を食べようとしても電気柵があるから食えないぞ」ということですね。でもこれは、コメント読まなければ、第三者がニホンザルに、「おい、お前たち。気を付けろよ。電気柵があるぞ」と言ってるようにも取れます。それでもいいのであればこのままでいいですけど。
いずれにしても、俳句としては、ニホンザルか電気柵の句ですね。西瓜でなくてもいいような…。
提案句は、無理矢理、思いきり西瓜を立たせてみました。でも立っているかな…(笑)。
点数: 1