「ビーフオアチキン覚えて目刺焼く」の批評
お久しぶりです。
コロナ感染へのお気遣い、拙句「朝練の姫や遅刻の入学日」にコメント、
ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/29938
これは、『GO! プリンセスプリキュア』第2話を知らない方が余白がある分、
かえって面白いんじゃないかと思っておりました。
「姫(高貴なイメージ)なのに遅刻?」、「もしかして、遅刻したのは
「朝練の姫」と呼ばれている在校生で生徒会副会長?」、
「朝練の内容は何だろう?」等。
(季語
「入学」の後に「日」が付いているので、
その日に立ち会うのが新入生とは限らない)
ちなみに、朝練という単語は「部活動などの始業前の練習」を意味し、
スポーツ、運動部という意味は無くイメージは読者の後付けでしかないので、
姫から想像される朝練なら書道、茶道、華道、カルタ取りなどの文科系もOK、
運動系なら乗馬、温水プールでのシンクロナイズドスイミング等でもOK。
次に、貴句。
「三重の落差」。これも一種の「慈雨さん節の炸裂」ですよね。
海外旅行(出張の可能性も)に行く為にせっかく「ビーフオアチキン」を
覚えたのに、場面が日常に切り替わって目刺しを焼いている、と。
そして、3つ出てくる食べ物のうち、季語なのは目刺しだけ。
「牛肉、鶏肉も悪くは無いけど、やっぱり目刺し(焼き魚)の方が
自分は好きだ」と、具体的には書いてないのに読者にはその様な解釈の余地を
残している。
味わい深い句だと私は思いました。画面の前で大笑いしてしまいました。
手を入れる必要は無いんじゃないでしょうか?
『俳句
添削
道場』には様々な方がいらっしゃいまして、
「私にとっては」ですが、大まかに分けますと以下でしょうか。
「勉強させる」、「味わい深い」という意味では両者に共通しているのですが、
① 読者をトコトン笑わせるタイプ
② 読者に深く読み解かせて膝を打たせるタイプ
私個人的には、慈雨さんやめいさんは①のタイプなのではないか?と
考えております。
以上です。ありがとうございました。