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死にたがりは、この広い世界で何を願う。 (No: 1)
スレ主 影桜 投稿日時:
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https://novelup.plus/story/950371195
冒頭から第一章にかけて主人公の心理描写に力を入れたつもりです。
あらすじを作るのが下手くそで、どう書けば面白そうだなと思っていただけるのか疑問です。
中身について批評して頂けると幸いですが、あらすじについてもご教授頂けると嬉しいです。
あらすじ(プロット)
これは、一人の死にたがりと一人の少女の『願い』を探す冒険譚。
家族と親友を失い自殺した灰神タケルは、見知らぬ世界で目を覚ます。
自分が生きていることを認められず、再び命を投げ出そうとするタケルは冒険者を名乗る少女・クロに命を救われる。
「何で俺なんかを助けた……」
「私がそうしたかったから、ですよ」
絶望の中、細やかな光を見つけた彼はクロの手を取る。
そんな一幕から、冒険は幕を開ける。
しかし、そんな彼女を狙う組織が現れて――?
不老不死を目論む悪の組織、神から与えられた不死の呪い。
全てを乗り越えた先で、タケルは一体何を『願う』のか——?
目的:プロになりたい!
要望:長所を教えてください!
この小説を批評する!死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評 (No: 2)
投稿日時:
批評については長所だけでなくても良いです。
ボッコボコにしてください。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評 (No: 3)
投稿日時:
とりあえず先に書いておきますね。このサイトで求められる『あらすじ』っていうのは、いわゆる文庫本などについている『アオリ』の事ではなく、『誰が、何をして、どうなるのか』という作品の流れを(ネタバレを恐れずに)大雑把に一通り書いてください、という意味です。
一章の途中まで読みました。正直言うと、全く面白くなかったです。物質的なものへの描写は丁寧ですし、かなり読みやすい文章でした。しかし、理論が微妙に一貫していなかったり、根本的に『そういう発想には至らないんじゃないかなぁ?』というものがあって、作者の意思をかなり強く感じる作品でした。
一番問題に感じる点は、『主人公が死ねない理由』です。詳しくは後述しますが、タケル君のモノローグを読むだけでは『死ぬ理由』があっても『死なない理由』が無く、従って『死にたいなら自殺すれば?』以上の事が言えません。ハッキリ言うと、『この作者は死ぬことについてちゃんと考えたかな?』と感じるレベルです。
また、彼自身の発言を基に考えると『死にたい』と言うより『生きているのが面倒くさい』という程度。そもそも唯一無二の友人で会った不二が死んだ時点で、彼に生への執着はないわけで、そのあと一年間『死に物狂いで働い』たのが惰性にしか感じられません。『やる気がない学生がテスト前に掃除したくなる』のと同じレベルで『生きるの面倒だし死にたい』と言っているようにしか感じられず、共感する要素がみじんもない。
さて、総評はここまでにして、細かいポイント。ボコボコにして良い、ということなので序盤からたたきます。
まず、冒頭のモノローグがうざったい。詩的と言えばカッコいいですが、要するに冗長です。また、地の文で『自分はなぜ生きているのだろうか』と言った少し後に『ほんと、何で生きてるんだろうな』とか言っていて、主人公のキャラクター性がまるで見えないまま、『どうやら鬱っぽい奴だな』ということしかわかりません。
学校・会社の自己紹介のイメージで行きましょう。『はい、皆さん、こちら影桜君です』と上司に紹介されて、出てきた奴が『俺なんで生きてるんでしょう? 親父も母さんも死んで、この三年間死に物狂いで働いてきました~』とか鬱屈した感じで語りだしたら。嫌でしょう?
正直、プロローグを書くのはクッソきついので、後回しにするなりなんなりしても良いんですが、とにかく『読者に主人公を好きになってもらうこと』が大切です。
参考には『物語シリーズ』の阿良々木君とかいいかもです。結構モノローグ長くて、しかもウザい感じの悩み方するんですけど、『冒頭数ページで女の子助ける』ってだけで、『あ、物語が始まった。こいつ面白い奴かも!?』って読者が思う訳です。
あと、文章の問題点についても書きたいと思います。やたら同じ文尾が連続しているように思います。出来るだけ気を付けて直した方が良いと思います。そうしないと読みにくい感じになると思います。←こんな風に。
一話目で名前を出すのに、最初っから友人の名前を伏せる意味とは。
ええとですね。基本的に『モノローグ』『回想』『自問自答』の三つは読者から最も求められていないものです。冒頭をモノローグで初めてから、一話目で回想入ると、その時点で大概の読者は読むのをやめます。だって物語が進まないんだもの。
爺さんの昔話ではないので、さっさとヒロインと出会うなり、王様に使命を受けるなりしてください。『現在』の物語をまず進行させてから、回想やってください。
はい。とりあえず一章二話まで見た感想ですが。『タケル君が自殺しなかった理由』がどこにも見当たらないので、『そこまで言うなら自殺でもすればいいんじゃないの?』としか正直思えなかった。
死にたがり物、っていう作品は結構この世にあるけど、『自殺を試みるもビビってしまい、死ねずにいるうちに事件に巻き込まれていく』とか『死にたいけど、家族や恋人のためにまだ死ねない』みたいな展開が主です。で、『俺の作品はこれからそういった理由たちが登場するんだよ!』と、言いたいかもしれないですが、冒頭からひたすら『死にたい』を連打してくるせいで、『そんなに死にたいんなら死ねば?』か『とりあえずカウンセリング受けなよ』以上の感想は正直ありません。
ちなみに、適当な石に五・六回思いっきり頭をぶつければ大体の人は死ねます。
容姿描写がやたら長いです。外見より、まず性格の話しようぜ。小説なんだから。
死にたければ自殺してください、と同じ論理なのですが。『死に欠けの人間を助けるなら、自殺しようとしている人間も止めなさい』と思います。逃げたタケルを追っかけないクロは、正直無責任に感じます。また、タケルももう少し感情的になった方が良い。死にたいなら、丁寧に死に向き合ってほしい。
スラムの人間だから、という理由で攻撃するような奴に法を気にする理性があるのかという問題。また、『問題ねェ』とか叫びながら襲い掛かるのはどうなのかという疑問。
『俺は死ねない』じゃねぇんだよ。死にたいなら死に向き合え、生きるのが面倒なだけならわざわざ死のうとするな。正直、主人公の考え方が中途半端で気に食わないです。死ぬ自由は、全ての生物に与えられた平等な権利です。まして、一度死んだ先の異世界で『俺にはまだ死ねない理由がある』と言われてもトンチンカンです。
長所。良かった点
物質的なものへの描写は丁寧ですし、かなり読みやすい文章でした。
良かった要素
ストーリー
死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信 (No: 4)
投稿日時:
大野知人さん批評ありがとうございます。
あらすじのことは何となくわかりました。
一応、電車やらクマやらで自殺させているんですが、あれでは不十分でしたか……。
モノローグ、回想、自問自答についても了解です。
作品とはあまり関係ないところで突っかかって申し訳ありませんが、どうしても「生きるのが面倒ならわざわざ死のうとするな」というところが腑に落ちませんでした。
この度は貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。
死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
表現が難しいんですが、別に電車に轢かれなくても飛び下りや首吊りでも自殺はできる。不二が死んでから一年間、生きてきた理由は何? 不二が死んでから一年間生きてきたのに、今更死ぬ理由は何? ってことです。
「死にたくない」、と言うには『俺には生きる価値のない人間だ』というのはおかしいですし、「死にたい」のならなぜ今まで一年間生きてきたのかが不明。熱を持って行動することのすべてが衝動的であるべきだとは言わないけど、「死ぬ」ことへの熱心さが俺には見えなかった。
例えば、転生して直後の森で適当な蔦を使って首吊りをしたり、崖を探して飛び降り自殺しても良かった。そうしなかった理由は何?
例えば、クロのところから逃げた後、「絶望的だ」とか言いながら生き延びず、適当なゴロツキに喧嘩を売るなり、或いはいっそ森かどこか、今度こそ「誰も助けに来ない」所に行けば死ねただろう。
例えば、スラム街の少年を助けた時。手元に転がってきたナイフでそのまま自分の手首や、頸動脈を掻っ捌いて死んでも良かった。
死ぬチャンスが一杯転がっているのに、自発的に死のうとしない。もう少し情熱をもって死にに行ってほしい。
で、その上で。「惰性で生きるのなら、わざわざ死のうとするな」「死にたいのなら、もっと情熱的に死ね」というのが俺の意見です。つまるところ、「いくらでも死ねるのに、電車やクマなどの目に見える脅威が迫らないと死のうとしない」ように見えるので、「死にたいんじゃなくて、生きてるのが面倒なだけじゃないの?」と思うし、そもそも不二が死んでから一年間も社畜してた時点で(働くというのは生きるためにお金を稼ぐことです)「考えを放棄して、ただ習慣で働いている」という風に感じた。
以上の二点から、「考えることも、自発的に死ぬこともしない」と推察しうる奴に「死にたい」などと言われるのは正直あまり好きじゃなかった。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
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死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
なるほど、死ぬことに対して絶対的な熱意を持つことが重要という訳ですね。
そこら辺にあるものを使えば好きに死ねるのに、それが出来ない理由、しない理由が欠如している。
確かに中途半端でイライラしますね。
ただ、この中途半端と言う要素は自分なりに大切にしたい要素ではあります。
けれど、そうですね。
もう少し、タケルの死について考えてみます。
例えば、痛いのは嫌で包丁を自分の腹に刺すのは嫌だ。苦しいのは嫌だから首を絞めて死ぬのは嫌だ。
でも、それは表面上の言い訳にしか過ぎなくて本当は別の理由があるというのは大丈夫なのでしょうか?
お手数ですが、お答えいただけると幸いです。
死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信の返信の返信の返信 (No: 7)
投稿日時:
んー。まあ、最初の時点でいくらか俺の趣味が入った意見なのですが。
「物語が始まった時点でタケルが自殺していない理由」を考えてください。不二が死ぬ前までの時点については、彼の存在がタケルを引き留めていた、と考えることができますが、そこからの一年間、タケルは何のために生きていたと思いますか? 別にそこら辺の電車で人身事故(故意なので事件ですが)を起こすチャンスはいくらでもありました。「包丁を刺したら痛い」「首を絞めるのは苦しい」「飛び降り自殺は地面につくまで滅茶苦茶怖い」なんて考える人は、そもそも自殺はしません。そういう意味で言えば、「表面上の言い訳に過ぎなくて~」以外の選択肢はむしろ存在しないでしょう。っていうか、「死にたがり」主人公が死に執着してないと面白くないし。
「不二が死んでから一年間死ななかった理由」と「なぜ今になって死んだのか」をちゃんと用意してください。「思い付きで」自殺するようなのは、太宰治クラスに丁寧に書き込める人でもなければ「この主人公軟弱でつまらないなぁ」としか受け取られません。
そして次に、「転生した後、死ななかった理由」を考えてください。「不二が死んでから一年間、何かのために必死に生きてきた」主人公が、何か心残りをなくして、或いは心の支えを失って「自ら命を絶った」訳です。で、転生したと。じゃあもっかい死ねばいいんじゃない? としか思えないのです、読者には。
別に、この死ねない理由に関しては結構何でも構いません。極論、転生時点でクロの家に居て(気絶した状態で転生して、見つけたクロが連れ帰って)、なし崩し的にクロを助けることになる(クロが誰かに狙われているパターン)などとして、「今死なれたら困る」とタケルが共感しうる形で「死ねない理由」が生まれても良いですし、逆に「タケルがクロに一目惚れしてしまって」、「一度死んだ人生だ、恋のために生きるのも悪くない」とポジティブ(もはや「死にたがり」ではないですが)になっても構いません。
最後に一つ、人物の葛藤を描くときの汎用的な方法論を紹介しておきます。主なものは二つ。
1,「全ての意見・主張・出来事に理由を用意すること」
2,「主人公が葛藤するときは、『自分由来の主張』のみをぶつけ合わせないこと」
まあ、どちらも当然の事なんですが。一個目については、『理由がないなら、気にしなくていいよね』って話です。『死にたい』という主人公に『なんで死にたいの?』と聞いて答えが返ってこなかったら、『別に死ななくていいじゃん』となります。誰かに何か言わせたり、行動させるときは、常に『理由』を意識してください。
そして今回のような場合、つまり『死ぬ・終わる』ということが論点にある場合『生きる・継続して○○する』ということにも、常に理由を考えてください。
二つ目の「主人公が葛藤するときは、『自分由来の主張』のみをぶつけ合わせないこと」というのもまあ、当然の話です。『俺、頼る相手もいないし、何のために生きてるかわかんないから死にたい』けど『特に理由はないけど、なんか自殺って痛そうだし、死ぬの怖い』とか言われても、『どっちもお前の都合じゃん。好きにしろよ』ってなるのが読者の心理でしょう。どちらか一つで良いです。『主人公自身の想いと関係なく、主人公を死なせようとする・主人公を生かそうとする』誰かの意思を用意してください。そしてその『誰かの意志』を主人公が無視できない状況を用意してください。
コメディ作品ですが、『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』なんかは結構参考になるかもしれません。いわゆる悪役令嬢モノなんですが、『自分が悪役令嬢であることに気付いた主人公』が『しかし、むしろ原作通りに自分の身が罰されることで実家の没落を防ごう』とする、というストーリーです。まあ、コメディなんでことごとく失敗するんですが。
この場合主人公の発想としては、『自分はできれば幸せになりたいから罰を受けたくない』けど、『自分が代表して罰を受けることで家族を守りたい』という構図が発生するわけです。
こんな風に、根っこを異なる所に持つ理由をちゃんと用意して主人公に葛藤させてください。
まあ、極端な話をすれば『不二が死んだ翌日にタケルが衝動的に自殺する』所から物語が始まっても良いと思うんですが。だったとしても、『転生した後のタケルが自殺しない理由』はちゃんと作ってくださいね。
死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
とてもわかりやすい解説でした。
そして、とても有意義な批評をありがとうございました。
自分なりに改善点を見つけられたので、この経験を糧に頑張ってみたいと思います。
本当にありがとうございました!
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