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死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信の返信の返信の返信

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 なるほど、死ぬことに対して絶対的な熱意を持つことが重要という訳ですね。
 そこら辺にあるものを使えば好きに死ねるのに、それが出来ない理由、しない理由が欠如している。
 確かに中途半端でイライラしますね。
 ただ、この中途半端と言う要素は自分なりに大切にしたい要素ではあります。
 けれど、そうですね。
 もう少し、タケルの死について考えてみます。
 例えば、痛いのは嫌で包丁を自分の腹に刺すのは嫌だ。苦しいのは嫌だから首を絞めて死ぬのは嫌だ。
 でも、それは表面上の言い訳にしか過ぎなくて本当は別の理由があるというのは大丈夫なのでしょうか?
 お手数ですが、お答えいただけると幸いです。

死にたがりは、この広い世界で何を願う。の批評の返信の返信の返信の返信

投稿者 大野知人 投稿日時: : 1

んー。まあ、最初の時点でいくらか俺の趣味が入った意見なのですが。

 「物語が始まった時点でタケルが自殺していない理由」を考えてください。不二が死ぬ前までの時点については、彼の存在がタケルを引き留めていた、と考えることができますが、そこからの一年間、タケルは何のために生きていたと思いますか? 別にそこら辺の電車で人身事故(故意なので事件ですが)を起こすチャンスはいくらでもありました。「包丁を刺したら痛い」「首を絞めるのは苦しい」「飛び降り自殺は地面につくまで滅茶苦茶怖い」なんて考える人は、そもそも自殺はしません。そういう意味で言えば、「表面上の言い訳に過ぎなくて~」以外の選択肢はむしろ存在しないでしょう。っていうか、「死にたがり」主人公が死に執着してないと面白くないし。
 「不二が死んでから一年間死ななかった理由」と「なぜ今になって死んだのか」をちゃんと用意してください。「思い付きで」自殺するようなのは、太宰治クラスに丁寧に書き込める人でもなければ「この主人公軟弱でつまらないなぁ」としか受け取られません。

 そして次に、「転生した後、死ななかった理由」を考えてください。「不二が死んでから一年間、何かのために必死に生きてきた」主人公が、何か心残りをなくして、或いは心の支えを失って「自ら命を絶った」訳です。で、転生したと。じゃあもっかい死ねばいいんじゃない? としか思えないのです、読者には。

 別に、この死ねない理由に関しては結構何でも構いません。極論、転生時点でクロの家に居て(気絶した状態で転生して、見つけたクロが連れ帰って)、なし崩し的にクロを助けることになる(クロが誰かに狙われているパターン)などとして、「今死なれたら困る」とタケルが共感しうる形で「死ねない理由」が生まれても良いですし、逆に「タケルがクロに一目惚れしてしまって」、「一度死んだ人生だ、恋のために生きるのも悪くない」とポジティブ(もはや「死にたがり」ではないですが)になっても構いません。
 
 最後に一つ、人物の葛藤を描くときの汎用的な方法論を紹介しておきます。主なものは二つ。
 1,「全ての意見・主張・出来事に理由を用意すること」
 2,「主人公が葛藤するときは、『自分由来の主張』のみをぶつけ合わせないこと」

 まあ、どちらも当然の事なんですが。一個目については、『理由がないなら、気にしなくていいよね』って話です。『死にたい』という主人公に『なんで死にたいの?』と聞いて答えが返ってこなかったら、『別に死ななくていいじゃん』となります。誰かに何か言わせたり、行動させるときは、常に『理由』を意識してください。
 そして今回のような場合、つまり『死ぬ・終わる』ということが論点にある場合『生きる・継続して○○する』ということにも、常に理由を考えてください。

 二つ目の「主人公が葛藤するときは、『自分由来の主張』のみをぶつけ合わせないこと」というのもまあ、当然の話です。『俺、頼る相手もいないし、何のために生きてるかわかんないから死にたい』けど『特に理由はないけど、なんか自殺って痛そうだし、死ぬの怖い』とか言われても、『どっちもお前の都合じゃん。好きにしろよ』ってなるのが読者の心理でしょう。どちらか一つで良いです。『主人公自身の想いと関係なく、主人公を死なせようとする・主人公を生かそうとする』誰かの意思を用意してください。そしてその『誰かの意志』を主人公が無視できない状況を用意してください。

 コメディ作品ですが、『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』なんかは結構参考になるかもしれません。いわゆる悪役令嬢モノなんですが、『自分が悪役令嬢であることに気付いた主人公』が『しかし、むしろ原作通りに自分の身が罰されることで実家の没落を防ごう』とする、というストーリーです。まあ、コメディなんでことごとく失敗するんですが。
 この場合主人公の発想としては、『自分はできれば幸せになりたいから罰を受けたくない』けど、『自分が代表して罰を受けることで家族を守りたい』という構図が発生するわけです。
 こんな風に、根っこを異なる所に持つ理由をちゃんと用意して主人公に葛藤させてください。
 
 まあ、極端な話をすれば『不二が死んだ翌日にタケルが衝動的に自殺する』所から物語が始まっても良いと思うんですが。だったとしても、『転生した後のタケルが自殺しない理由』はちゃんと作ってくださいね。

スレッド: 死にたがりは、この広い世界で何を願う。

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