ある大学生の生態 メイドカフェ編の返信の返信
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ある大学生の生態 メイドカフェ編の返信(元記事)
普段全然ここは見てないのですが、創作相談の方で目にしたので。
・単純に面白そうか
率直に申し上げてつまらなそう。ただ日常系の話はプロットでストーリーを見てもつまらないと思うのです。
マンガになりますが、大学生の日常を描いた「げんしけん」「惰性67%」といった作品もプロット化してみると魅力を感じないものになりますが、個人的には充分楽しめる作品です。
ラノベだと高校生の日常を描いた「俺ガイル」「はがない」なども同様です。こうした日常系作品の魅力は個性的なキャラクターと彼ら彼女らの奇抜な言動がほとんどを占めてると思います。
・小野寺という過激なキャラクターが受けるかどうか
上記した「個性的で奇抜」という面を考慮するとまだ弱い気がします。ただこれは描写でどうとでもできるところですので設定をいじる必要があるとは限りません。
設定面で変更するとしたら、母親とは年齢差ある姉妹にして洋久ともっと年近くした方が良いかも、とは思いました。
・掲載するなら前作と結合させてまとめた一つの作品にするべきか
別々のほうが良いと思います。
まとめると後半に出番がないキャラクターが五人もいることになります。
・有名人が名前の由来のキャラクターをこんな待遇で扱っていいのか
狂信的なファンでもないかぎり気にしないと思います。あと、ご自分で気にされるぐらいならいちいちモデルに言及するのは悪手だと思います。
作品とキャラクターについて思うことを少々。
瑞華のトラウマ克服ストーリーとしてみれば起承転結の整ったものになっていると思います。しかし主人公が受け身すぎ、流されているだけなので感情移入はできず、達成感もないでしょう。
万葉が本来瑞華がなすべき洋久との絡みをすべて担ってしまっているのです。これもかねてよりご懸念の「主人公を食ってしまう脇役」に該当しますね。
あと、いじりでもいじられでもない、ボケでもツッコミでもないキャラクターって会話の流れを停滞させてじゃまになりませんか?
洋久と瑞華が場にいると多分会話は面白いものにはならない気がします。メインキャラクターにはもっと周りのキャラクターと絡ませやすい要素を設定したほうが良いのではないかと。
洋久について。
前作にも目を通してきましたが、小物臭がすごくて魅力を感じられません。もっと精神的に余裕あるキャラクターでないとハードボイルド系主人公にはなれないのでは?
もう一点、根本的なこととして。
この作品は文章によって読めるものには仕上がっても、いい作品にまではならないと思います。シリアス系としてならドラマ性が足りず、コメディ系だとすれば楽しめる要素に欠けています。
例えば、「自分を変えたいと思った瑞華が勢い余りすぎてメイド喫茶に応募してしまって、そこで悪質な客に絡まれてるところを洋久に助けられる」とか、「メイド喫茶で鉢合わせて気まずい感じの二人に気を回しすぎてはっちゃけた万葉が、瑞華にきわどい接客させてラッキースケベ展開」とか。
例に上げたのはベタすぎますが、こういったフィクションらしい大仰さを派手に放り込んだ方が良いと思うのです。
このシリーズは日常系作品というか、山場のない日常回だけの作品になってる気がします。
文章力が上がって、それなりに読める作品に仕上げられてしまうようになったのが問題なのかもしれないですね。点数評価の上昇で安心してしまって、最大の課題が残されたままになってしまうという。
如月千怜さんの最大の課題は「魅力ある主人公のための話作り」を心がける事だと私は思っています。
毎度毎度きびしめですが、当たり障りのないことをコメントしても意味がないですからね。理不尽なことや的はずれなことは言ってないつもりですが、何かあればご容赦ください。
ある大学生の生態 メイドカフェ編の返信の返信
スレ主 ラ研の無惨 投稿日時: : 1
田中一郎様、ご意見ありがとうございます。
>>ただ日常系の話はプロットでストーリーを見てもつまらないと思うのです。
そうですよね。だからこそ日常ものはプロットを書くのが難しいのだと思います。
プロット段階で良し悪しがつけにくいから、損切が難しいんですよね。
逆に言えばプロット段階が微妙でも作者の技量次第で良作が作れるということでもありますが。
>>上記した「個性的で奇抜」という面を考慮するとまだ弱い気がします。
あれで弱いとは、逆に驚きました(汗)
キャラクター同士のやり取りに関しては執筆時のコンディションに大きく依存するので、力尽きることがないようにしたいですね。
>>母親とは年齢差ある姉妹にして洋久ともっと年近くした方が良いかも、とは思いました。
……正直これは難しいリクエストですね。実は姉との年齢差は現時点でも5歳以上はあるんですよ。
仮に二十五歳に出産したと仮定しても、成人している子供がいる時点で45歳は越えます。
十歳以上年下としたら姉妹間の精神年齢の開きが親と子の間並に開いてしまうんですよね……
それだと私の中でのイメージが変わってしまいます……しかも本作では登場しないんですが、小野寺には作中時点で高校生三年生の娘がいるって設定なんです。
(しかもその娘は別プロットでのストーリーテラーです)
田中様がどこまで近くして欲しいと思っているのかは文面からはわかりませんが、妥協しても30代後半が限界です。
もっともこの場合でも、小野寺は娘を25歳より前に出産したということになるので、彼女の学歴次第ではリアリティ的にかなり苦しい設定になります。
※ちなみに私の中で仮に作った設定では、洋久は母親が28歳の時に生まれたという設定です。つまり作中時点で母親は50歳です。
……ただまあ、後の指摘を見ればこんな年齢議論は些細なことだと思いますけどね(汗)
>>前作にも目を通してきましたが、小物臭がすごくて魅力を感じられません。
当の主人公がこの評価では、それ以前の問題です(汗)
精神的余裕がないというのは、恐らく年下に対する態度を指しているのでしょけど。
>>シリアス系としてならドラマ性が足りず、コメディ系だとすれば楽しめる要素に欠けています。
>>このシリーズは日常系作品というか、山場のない日常回だけの作品になってる気がします。
まあどっちつかず感は否めないですよね。私ならキャラクター性を維持したまま良いプロットにするにはコメディに寄せる方を選びます。
仮に執筆するなら小野寺の描写はテコ入れ確定ですね。これはプロット段階から作り直しが必要そうです。
>>毎度毎度きびしめですが~~
とんでもないです。大変助かっています。今回も貴重なご意見をありがとうございました。
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