学校で上履きを履かない靴下生活への憧れの第3話 全10話で完結
学校で上履きを履かない靴下生活への憧れ 第3話 訓練
作者 ロミオ 得点 : 0 投稿日時:
私はチェンチェンという名前の中国人の助言に従い、
用務員の小部屋に行った。
そこにはこの学校の教頭先生が居た。
白髪まじりの教頭先生は言った。
「俺はオマエの心を知っている。俺の笛に合わせてその場で行進せよ。」
「徳が高くなりますぞ。」
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
ピッピ!
教頭は笛を吹く。
私はその音に合わせてその場で足踏み、行進する。
三十分ほど行進した。
清清しい気持ちになった。
私は靴下生活に憧れていたが、それをやめた。
私にとってそれは過去の願望だ。
私は毎日用務員室で行進する。
笛の音に合わせて。
それでいい。
それが幸福。
つづく