「秋しぐれ花束抱く事故現場」の批評
そうりさん、こんにちは。
先程は拙句ちちろへご批評ありがとうございました。
まさしくそうりさんが仰るように、元々は「へ」を用いて
「もう鳴かぬちちろへ友の鎮魂歌」という形でした。
ただ、声に出して読んだりしている中で、「ちちろへ友の鎮魂歌」だと「もう鳴かぬちちろ」よりも「友の鎮魂歌」の比重が大きくなるように感じてしまったんですよね。そこで「や」の切れを鳴かぬちちろに用いた次第でした。
真剣に鑑賞して下さりありがとうございます。推敲の過程を見透かされたようで、嬉しく思いました。
さて御句読ませて頂きました。
秋時雨と、事故現場の花束との取り合わせが上手く噛み合っている一句だと思いました。
僕だったら…と前置きして、語順を変えたらどうかなーと。
「事故現場花束抱けば秋時雨」
また、「花束抱く」という語は「供花」と置き換えても通ると思いましたので、余った枠で花の様子を描くのもアリかと思います。
僕は秋時雨で花が散っている様子を想像しました。
「事故現場供花散らせし秋時雨」
もしそうりさんが目にしたのが備えられて時間の経ってなさそうな花でしたら
「事故現場供花の新く秋時雨」※新く=さらく
など、どうでしょうか。
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