「秋渇き寿司皿のはや十枚目」の批評
回答者 いなだはまち
秋沙美 洋さま
はじめまして。
拙句をご観賞いただき、誠にありがとうございます。
手になじむの措辞をそんな風に語っていただけますと、句も喜んでいると思います。
季語きぬかつぎは、私の中ではしてやったりの気持ちがありましたが、批評をいただくと「そうか!?」と、また謙虚な気持ちになります。
良夜の句、昔を思い出させてしまいましてすみません。ゆったりとした時間、まるで良夜がほぐれてゆくようだとの実感を込めさせていただくきました。
ありがとうございました。
一言だけ。
御句を含め、季語から連想される言葉を配置されていることが多いかと存じます。
一物仕立てでしたらもっと絞り込み、配合でしたら季語を後から探すようにしますと、句に奥行きが出るとこが多いです。
季語:秋渇き
食欲に関連する季語ですので、中七下五と
意味がつきすぎていて、季語の説明のようになっており残念です。
その意味では、きぬかつぎから何を連想するか、読者の課題になることもあります。
このくらいにしませんと、「去った身が!」とお叱りをうけますので、参考程度にお願いいたします。
改めて、ありがとうございました。
点数: 1
添削のお礼として、いなだはまちさんの俳句の感想を書いてください >>
給料日、回転寿司屋さんに入る。今日はどのくらい食うかな、と思っていたら開始5分たらずでもう10枚目の皿を積んでしまった。嗚呼、この食欲は全部秋のせい…という体験を詠みました。
恥ずかしながら季語を全く気にせず生きてきた身としては、先輩方の知識の豊富さにびっくりするばかりでございます。
秋渇きという季語も先日の添削で初めて知ったのですが、「秋で食欲が湧くというあるあるを表現したこんな季語があったんだ!」と、何だか俳句の世界が広がったような気がして嬉しくなりました。
鳥越さん、その節はありがとうございました。