「雲梯の地を均しゆく春の雨」の批評
晩乃さん、こんにちは。
拙句「春の夜や寝る姪の鼻蹴つる稚児」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/34143
・寝る姪の鼻蹴る稚児と春夜かな
人物ではなく、場面の方をオチにする手がありましたか。これは味良しですね。
季語
「春夜」の立ち上がり方がグレードアップしていますよね。
<中七までで「どういう状況!?」と思わせておいて、下五で「なるほど夜のことか、しかし春にしては忙しないな」と感慨を生ませる句形
これがより、季語の本質に迫る語順ですよね。流石は晩乃さん。恐れ入りました。
さて、貴句。拝読いたしました。
着眼点が鋭いですよね。
小学校にせよ公園にせよ、子供達が飛び降り、踏ん張り、地表が荒れる場所。
その凹凸を春の雨が1粒1粒ゆっくりと、確実に均一にしていく。
子供達のエネルギーの痕跡を、春の雨の静かな力が上書きしていくコントラスト。
「均している最中(さなか)」。春の雨の優しさと、物理的な「質量の移動」が
リアルタイムで、17音の中で静かに同期なさっていらっしゃいますよね。
現在進行形での「時間の不可逆的な美」ですよね。とっても味が良いですよね。
野球で例えますと、晩乃さんは「球種が豊富な投手」ですよね。
どの様な球を投げてくるのか全く予想が付かない。なので次の貴句も
拝見したくなるという、良い意味である種の中毒性がある様に思えます。
このまま味わいたいと、私めは思います。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
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雲梯→うんてい 均す→ならす
お題で一句。ちなみに、春雨サラダが好きです😋