「巣離れの鮒に川面の乱れけり」の批評
こんばんは。貴句、拝読しました。
まず、「情がなくちゃあ俳句
とは呼べん!」について。
これは逆。淡々と景を描写なされば、後から情も詩も勝手に付いてきますよ。
情ありきで作句なさいますと、「情を見せたいんだな」と
句面で読者にバレてしまい、それでは情の押し付けになってしまいます。
情の意味は以下です。
1:物に感じて動く心の働き。感情。
2:他人に対する思い遣りの気持ち。情け。人情。
3:真心。誠意。
4:意地。
5:特定の相手を恋い慕う気持ち。愛情。また、特定の相手に対する肉体的な欲望。
情欲。
6:事情。経緯(いきさつ)。
7:趣(おもむき)。味わい。趣味。
「川面の乱れけり」の措辞は、「今ハッと気付きました」というのが如何にも
後付けの様に透けて見えるんですよね。
鮒の巣離れの時季ですから、川面が乱れるのは自明の理。
どの様な乱れ方してるのか? 川面の乱れからどの様な音がしているのか?
川面の乱れには何が見えるのか? 等々まだありますけど、
それ等を描写なさるのは如何でしょうか?
以下は添削
ではなく、即吟ですけど作句例です。
例)鳥見詰む鮒の巣離れする川面
捕食者の鳥が鮒を狙って、じっと川面を見て控えています。
「出てきたら食べてやるぞ」と。
動物ドキュメンタリーの番組なら、どちらかの視点で描かれ、
視聴者はその視点で感情移入しますよね。
でも俳句なら、読者はどちらの視点で感情移入しても良いんですよ。
感情(物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって
引き起こされる、ある対象に対する態度や価値付け。快・不快、好き・嫌い、
恐怖、怒りなど)も情の一種ですから。
推敲の際は一旦情も印象も欲も全て脇に置いて、
無になって淡々と、17音に矛盾無く句面から客観的な景が立ち上がっているのか、
整合性を確かめるだけ。句面から立ち上がる景が、勝手に読者の情になりますので。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>
冬眠から目覚めた鮒が餌を求めて水面を跳ねている
あぁ、もうそんな時期になったのだなぁ
一句一遊 自選没句 お題「鮒の巣離れ」
いやぁ、3+4の7文字季語、、難しい、、
かろうじて景は確保したが平々の凡々
姿先情後とはいえ情がなくちゃあ俳句とは呼べん!