「凩がフォークリフトの爪を砥ぐ」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
感性や気付きはとても面白く、興味深い景だけど……妙な違和感を覚える句。2つの意味で説得力に欠けるような気が。
1つは、「フォークリフトの爪を研ぐ」という行為(事象)そのもののイレギュラーさ。
例えば、「刀を研ぐ」「包丁を研ぐ」「猫などの動物が爪を研ぐ」と言われれば、どんな様子かピンと来るし、その行為に意味がある事も分かる。しかし、現実の世界で「フォークリフトの爪を研ぐ」事など無いし、フォークリフトの爪の切れ味を上げる事の意味も見当たらない。この点、どこか「現実離れした句だ」と感じる。
もう1つは、「凩なんかでフォークリフトの爪が研げるのか?」という素朴な(or野暮な?(^_^;))疑問。
一つの表現の方法として、こういう書き方があるのは分からないではないけど……本気で刃物等の固い物を研ぐなら、それ相応に固い物を持って来なければならないので、「凩が研ぐ」と言われても直感的に腑に落ちない。
ただし、(句意にはっきりと書かれていないので、読み違いだったら申し訳ないですが)「鋭い凩」と「それを受けて鋭くなっていそうなフォークリフトの爪」をリンクさせたいと思ってこの句を作ったなら、句にする方法はあるかもしれません。
「フォークリフトの爪を研ぐ」という行為はちょっと現実離れしているので、何も言わずに(=無理して動詞で言及せずに)2つの要素を並べて……
凩やフォークリフトの爪光る
句景や句意、雰囲気を伝えるだけならこれで十分です。ただし、これだと少しインパクトが足りないので……「光る」と「研ぐ」の間くらいを取って、
凩やフォークリフトの澄んだ爪
この辺でどうでしょう?
なお、「澄んだ」は「研ぎ澄まされる」からヒントを得た物です。
点数: 1
添削のお礼として、ヨミビトシラズさんの俳句の感想を書いてください >>


自分はフォークリフトの作業員です。
作業中にふと思いつきました。あえて散文調で…
よろしくお願いします。