「入れ替わる子らを見続く柳かな」の批評
回答者 慈雨
小沼天道さま、こんばんは。
いつの時代もそこにあり続け、春に葉を出す柳。いいですね。
(念のため…コメントにある「立っている柳」という意味だけでは、一年中存在するので季語にはなりません。春に緑の葉をつけてこその春の季語です)
〇横からですみません。前の方のコメントに関連して…。
文語としての「続く」には自動詞と他動詞があり、それぞれ活用形が異なります(自動詞はカ行四段、他動詞はカ行下二段)。
他動詞なら連体形は「続くる」となりますが、この句の場合は自動詞のはずなので、終止形も連体形も「続く」で合っていると思います。たぶん。
ちなみに↓のサイトは割と使える気がします。もちろん書籍があった方がいいと思いますが。
https://kobun.weblio.jp/content/%E7%B6%9A%E3%81%8F
なお、そもそも「見続ける」の文語は「見継ぐ」という言葉になるようですが、ちょっと馴染みのない言葉で使いにくいですね。
〇原句のままですと、色んな子たちが入れ代わり立ち代わり、柳の下を走り回っているようにも読めそうです。「入れ替わる」という言葉は要推敲な気がします。
〇俳句は「一瞬を切り取るもの」と言われ、こういう長い時間経過を含む内容を詠むのはけっこう難しい(17音では短すぎて、説明だけで終わってしまいがち)です。
挑戦するなら、極力シンプルにしたいですね。
特に「見続ける」という柳の擬人化が必要かどうか、考えたいです。
子どもと柳の存在を描写するだけにとどめ、「きっといつも子どもたちを見守っているんだろうな」と読者が想像してくれることを信じてみてはどうでしょうか。
提案句、ヒッチさんと似ていますが…
・訪ねくる子らの移ろひゆき柳
長文失礼しました。またよろしくお願いいたします。
点数: 1
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公園でも、校庭でも、そこに立っている柳は入れ替わる小さい子供たちを小さい頃から大きくなって来なくなるまで全部見続けてるんだよ~って句です。