「今日からは二人暮らしのミモザかな」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
私も初読で「実物のミモザを見ている句」と解釈しました。が、コメントに「写真」と書いてしまったせいで一部正当な評価が得られなかったかもしれませんね。
句の意図は理解しました。
◆「かな」構文にしては詠嘆が生きていない、というのが感想です。
三音季語なので「かな」を合わせた感じでしょうか?
「今日からは二人暮らし」というのは本来、「ミモザ」とはあまり関係ない情報。助詞「の」で繋いで「かな」の着地があまり合っていないように感じます。
また、その助詞「の」の形のせいで「ミモザの擬人化」という誤読も発生しているようです。誤読されるのは損ですし、誤読の回避は作者の努力の範囲。
季語と関係ない情報を季語と取り合わせるならば、おかえ様の提案の「切れを入れる」方が合います。
・今日からは二人暮らしや花ミモザ
で、もう少し推敲したいと思います。
◆「今日からは」という散文的な言い回しがやや気になるところ。
この五音を省略しても、「二人暮らしになった」と言えば最近二人暮らしになったことは伝わるため、「今日」という情報があまり効果を発揮していないと思いました。
◆私はこの句を初読で「同棲を始めた」と解釈していました。
「子が巣立って二人になった」という解釈も可能な句だとは思いますが、読者にはそれを確定する情報はなさそうです。
解釈にブレが合ってもよいか、ある程度想像させたいか、というのは作者の意図にもなりますが、私は「子が巣立った」方をある程度想像させたいかなあ・・・
ということで上五を変えてみます。
・ふたたびの二人暮らしや花ミモザ
点数: 2
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
ミモザの日(3月8日)に友人から
ミモザの写真が届きました。