俳句添削道場(投句と批評)

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初雷や出自を問わぬ触れ太鼓

作者 田上大輔  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

初雷は大自然の号砲のように感じます。「春が来たぞ!活動せよ」といっているようです。虫も鳥も獣も人間も関係なく。

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「初雷や出自を問わぬ触れ太鼓」の批評

回答者 いるか

田上大輔さん、こんにちは

御句拝読しました
コメントとしてはイサクさんので完成されてますね
だいたい他の方のコメントを読まずにコメントと提案句を考えるので、丸被りするということが無くなってしまい困ってしまいます(笑
余談でした
あしあとがてら提案句だけ置かせてください
 初雷や皆の色めく触れ太鼓

上記で中七の違和感を緩和できればと思いました
今後ともよろしくお願いします

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「初雷や出自を問わぬ触れ太鼓」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

わかりやすい弱点がいくつか見える句になりました。

1.『初雷は、出自を問わぬ触れ太鼓だと思います』という散文に近い形になっています。

2.コメントによれば「初雷は触れ太鼓のようだ」という比喩なのですが、「や」に切れを感じるので、「初雷」を中七下五が比喩しているようには感じにくかったりします。

3.比喩を使った季語の説明の形の句ですが、「大きい音」=「太鼓」という、普通の人も考えそうな連想の範囲内の比喩のため、受け手に感動が少ないです。
 季語を説明する形の句は、想像するより難しいので注意してください。俳句ではよく「季語を説明するな」と学びます。

4.コメントの「虫も鳥も獣も人間も関係なく」は「出自を問わぬ」という言葉では想像できないと思います。ここは言い回しを変えすぎているのではないかと思います。

ひとまず、1、2、4を回避する形で
・万物の触れ太鼓めく初雷(はつかみなり)
という例を考えましたが、

それよりもコメントの言葉を素直に置いて

・万物の号砲めくや初雷(はつかみなり)

とする方が田上様の素直な気持ちのように感じます。

点数: 4

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「初雷や出自を問わぬ触れ太鼓」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

田上大輔さま、こんばんは。
初雷が生命活動の号砲、なるほどいい視点ですね!勉強になります。

気になった点としては、イサク様のコメントの②④の部分を強く感じました。 つまり、コメント無しでは「触れ太鼓」や「出自」が比喩だとはわからなかったです…。
「初雷が鳴っている中、触れ太鼓が街を練り歩いている。出自を問わず、外国人なども太鼓を叩いているよ」という句かと思いました。そう鑑賞した場合、句として成立している感じがします。
(ちょっと相撲に詳しくなくて…雷でも触れ太鼓の練り歩きを行うのかとか、外国人でも呼子になれるのかとか、その辺は知らないのですが)

提案句はイサク様に1票とさせてくださいm(__)m

P.S.
季語の説明をするな」は、よく言われますね。誰もが通る道かと思います(もちろん私も、幾度となく…)。
季語には日本の文化・気候・歴史の中で築き上げられてきたイメージ(季語の本意とか、季語の力とか呼んだりします)がありますので、その季語を見れば多くの人はいろんな想像をしてくれます。その季語の力を信じて句を詠もう、ということですね。
例えば「秋の雨」と言われれば多くの人は、長く降りつづく雨、、寂しさーーといったイメージを持ちます。それが季語の本意であり、わざわざ説明する必要のない情報です。
なので、仮に「秋雨の降りつづきたる~」とか「寂しき秋の雨」なんて句を詠むと「季語の説明になってるよ!」と指摘されたりします。
歳時記をお持ちでしたら、作句の際には季語の本意を歳時記で確認するといいと思います(私はそうしてます)。
「季語の力を信じる(=季語の説明をしない=季語から伝わるイメージをわざわざ書かない)」というのは覚えておいて損はないと思います!

点数: 3

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「初雷や出自を問わぬ触れ太鼓」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

再訪します。

御句「初雷」の句は季語を季語以外の部分で比喩説明している形。
「初雷」と「それ以外の部分」は「同じもの」であって、「遠い近い」という距離は全く関係ありません。

「季語が近い」「季語が遠い」というのは

★【取り合わせ】という手法で作られた俳句
 「季語」と「季語以外の部分」の【距離感】

のことです。

一般的には
・近すぎるのは想像が膨らまないしわざとらしいから良くない
・遠すぎると言葉の組み合わせが解釈できないことがある
ので「近すぎも遠すぎもしないほどほどの距離感」を作者は狙っていくことになるわけです。

本気で説明すると【取り合わせ】も含めて俳句の教科書の4分の1くらいになってしまうので、さすがにやめときます。
まずは独自に勉強してみてください。

・カタカナ語苦手な父や茄子の花/イサク(2021)

点数: 2

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