遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ
作者 卓蔵 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ」の批評
回答者 慈雨
卓蔵さま、はじめまして。
林間学校でボート、俳句作り…おもしろい体験をされたのですね!
俳句のテーマとしてとても佳いなと思いました。
いくつか気になった点、コメント失礼します。
◯夏の季語「炎ゆ」。これは太陽の日差しで万物が燃えるような熱気、という意味です。心が燃える、という使い方では夏という季節感が無く、季語とは言えないと思います。
(ちなみに「ボート」や「林間学校」も夏の季語です)
◯私の勉強不足かもしれませんが、「追わる」という日本語は無いような気がします。「追う(古語なら「追ふ」)」ではないでしょうか。
もし受動態なら「追われる(古語なら「追はれる」)かと。
◯「漕ぐ君」がちょっとわかりづらいなぁと。俳句では省略は大事ですが、さすがに何を漕いでいるかは明示した方がいいと思いました。
たとえばですが、
・君の背と声を追ひたる貸ボート
俳句などの詩歌では「君」と言えば恋する相手のことを言うので、それだけで恋心は表現できると思いました。あまり上手くない提案句でごめんなさい。
またよろしくお願いします!
点数: 2
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「遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ」の批評
回答者 こま爺
はじめまして。
さっそくですが、俳句はある程度具体的な意味を表す節と季語を取り合わせ、そこに読者の想像の部分を(余白)を加え成立するのが良くあるパターンです。
さて御句ですが、御句は次の二節の構成かと思います。
◯遠声の漕ぐ君追わる
◯思い燃ゆ
この構成においては具体的な意味を持つ節がなく句意を掴むのが難しいかと思います。
遠声の漕ぐ君追わるを少し具体的にしてはいかがでしょうか。
それと燃ゆは季語ですが、比喩としての燃ゆは季語の役割を果たさないのではと思います。
一応添削を試みて見ます。
"君の漕ぐ声えの遠くや浜燃ゆる
一度ご自身でご推薦下さい、
点数: 0
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「遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ」の批評
回答者 頓
卓蔵様、今晩は!初めまして、頓と申します。
青春時代の思い出の句の詠み直しですか…。熱き思いが伝わってきますなぁ…。私目も、遠き日々に思いを馳せました…。
かつては、無季語であった、とのことですが、御句は、「炎ゆ」という、夏の熱気を表す立派な季語をお使いですので、リベンジしましたね!
一点、中七の「追わる」が少しばかり気になりました。「追わる」は、受け身の表現にならないのでしょうか?文法は皆目駄目で疎いのですが、俳句は文語調ですので、少なくとも、「追はる」となるのでは…。ながら、「追はる」では受動態になってしまう…。
句調から三段切れにはならないので、例えば、強い詠嘆を表す「や」を用いて、「漕ぐ君追ふや」ではイカンですかなぁ…。
間違いでしたら、ご容赦願います。
失礼致しましたm(_ _)m。
点数: 0
「遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
慈雨さんごめんなさい!
慈雨さんの説明で、仮名遣いと文語(古語)がごっちゃになってますよ!
横から訂正します、申し訳ないです
「追う」(終止形)(現代仮名遣い)
⇒旧仮名遣い(歴史的仮名遣い)ならば「追ふ」(終止形)
口語でも文語(古語)でも「追ふ」(終止形)
(口語と文語で、活用が変わりますが終止形は同じ)
口語・現代仮名「追われる」(終止形)は、「追う」+受け身の助動詞「れる」の複合語ですので、
⇒文語+旧仮名なら「追ふ」+受け身の助動詞「る」
⇒文語+旧仮名なら「追はる」(終止形)
⇒文語+現代仮名遣いなら「追わる」(終止形)★
(連体形なら「追わるる」「追はるる」)
なので「追わる」という日本語は存在します(★マークのところ)
ただ、こちらの句で「追わる」という使い方が好ましいかどうか、というのは別の問題です。
一旦ここまで。
点数: 0
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「遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ」の批評
回答者 慈雨
再訪失礼します。
先ほどの私のコメントで「追わる」についての部分が間違っていたようでした(イサクさん、フォローありがとうございます!)。
申し訳ありません。またよろしくお願いしますm(__)m
点数: 0
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「遠声の漕ぐ君追わる思い炎ゆ」の批評
回答者 なお
卓蔵さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。また、丁寧なコメントを添えてくださり、有難うございます。解釈の参考になります。
すでに慈雨さんが適切なコメントをなさっていますので、重複・後追いのようになりますが、私からもお伝えさせてください。
正直申し上げて、何がおっしゃりたいのかわかりにくい句ですね。俳句らしくしようと、また、色々な思いを詰め込もうと努力なさったのではないかと思います。ただそのために、言葉の意味が日常からかけ離れて、わかりにくくなってしまったような気がします。
まず「遠声」がそうですね。字面から、「遠くから聞こえる声」?という推測はできますが、あまり使わないかと。
それよりわからないのは「追わる」です。先の方の解説で「日本語にはある」とのことでしたが、私は初耳でした。
また、最後の「炎ゆ」、これそのものは夏の季語ですが、この使い方では季語にならないのは、慈雨さんの適切なご説明の通りです。卓蔵さんもそこはご承知のようですけどね。
コメントから、卓蔵さんのおっしゃりたいことはこういうことではないかというのをひとつ考えてみました。
・ボート漕ぐ君のこと目で追いながら
これは、ボートを漕いでいるのが君なのか作者なのかわからないところが、面白いと思えば面白いかと思って置かせていただきます。
なんだか文句ばかり連ねたようですが、ここはそういうところですのでどうかご理解いただければと思います。
詠もうとなさっている状況や心の動きは本当に共鳴するところがありますので(そうでなければこんなにコメントしませんよ😀)、ぜひもう一度聞かせてもらえたらと思います。
また、慈雨さんとか私に返信することもできますので、お時間のある時によろしくお願いします。
点数: 0
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初めましてなのにずれた季節感のない句で申し訳ありません。
昔高校の林間学校で散策しながら俳句を作る課題がありました。
初体験だったのですが次々と10句くらい出来てやるやんと思ったのですが当選ならず。
後で気付いたのですが選んで提出したのが唯一季語抜けでした。
ふと昨夜そんなことを思い出し、今ならどんな句を作れるかと挑戦してみました。
来夏まで待てばいいのでしょうがせっかく作ったので忘れない内にと探して投稿させていただきます。
各クラス二手に分かれてボート漕ぎと俳句散策を交代でやったような記憶があります。
当時の思い人に対する気持ちを出来るだけ高校生の頃の感性で詠んでみました。
追わるは君を目で追い続けると、追いかける思いで片思いを兼ねたつもりです。
調べたところ炎ゆは視覚的要素が強いとのことですが、目に見えるくらいの強い思いということで敢えて使ってみました。
間違ってるかもしれませんしやり過ぎのような気もしますが。
なんせあの夏以来人生二度目の俳句なのでよろしくお願いします。