「象の鼻色なき風を嗅ぎ分くる」の批評
回答者 なお
辻 基倫子さん、こんにちは。
御句拝読しました。いい句ですねー。感覚が新鮮です。
色なき風、という秋の季語の秋風の別の言い方を置いたところに味があります。
初心者さんですと、この素敵な措辞を思いついても、季語とわからずに他の秋の季語を合わせたりしそうですが、辻さんは色なき風だけで、いい効果を出していますね。
そして象の鼻。鼻をあえてクローズアップしたところが秀逸です。なぜなら、色がない=嗅ぎ分ける、と、鼻とつながるからです。
ただ、慈雨さんのおっしゃるように、「分ける」まで言わなくてもいいかも、とは思いました。
・象の鼻揺れて色なき風を嗅ぐ
・象の鼻色なき風を嗅ぎ回り
偉そうなことを言った割には提案句が今一つ。ごめんなさい!
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秋風の中、象が気持ちよさそうに鼻をぶらぶらさせている光景です。