俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

松林図奥の奥より時雨けり

作者 辻 基倫子  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

長谷川等伯の「松林図屏風」を思い作りました。「時雨けり」より「時雨かな」の方がいいのか、また、上五が意味的に切れず続くので、なんとなくずるずるした句になったか、など、ご感想をいただきたいと思い、投句します。

最新の添削

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者 こま爺

おはようございます。

後れ馳せながらですが、他の方とは見方をひっくり返すような提案をさせていただきます。

上五に季語を置いて取り合わせの句に仕立てるのも一考かと。

"時雨心地奥の奥なる松林図

ご参考までに。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

添削のお礼として、こま爺さんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者 感じ

句の評価:
★★★★★

こんばんは🌆お世話になります。
御句、拝読しました。
私は、「時雨けり」の方がいいと思いました。
「より」と「けり」の韻もあるのでしょうが。
「奥の奥より」と、松林図が開いて、襖がどんどん開いて、縁側あたりで、「時雨」に出会う。
やはり、「かな」より、「けり」の鋭さが、似合うと思いました。
以上、宜しくお願いします。

点数: 1

添削のお礼として、感じさんの俳句の感想を書いてください >>

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者 負乗

句の評価:
★★★★★

辻 基倫子様、こんばんは🙂

これ単純に、

「松林の奥の奥より時雨けり」

で、良いと思いました…

「松林図」を見ての句なのだから、「松林図」なのだ… とも言えますが、美術館でじっと屏風を見つめる作者の姿が浮かびました。
 絵の解説、という感じもしなくありません。
自然景を詠んだのか、鑑賞する作者を含めての景を、敢えて詠んだのか、分かりませんでした…

宜しくお願いします。

点数: 1

添削のお礼として、負乗さんの俳句の感想を書いてください >>

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

◆句意・風景がつかみづらかったです。
 先に負乗様から近い意見が出ていますが、御句を率直に詠めば「松林図(の奥の奥)から時雨が降ってくる」ということになり、ファンタジーなのか、松林図の中に降っている雨を見ているのか・・という気持ちになりました。
 季語「時雨」なら実際に屋外で降っている雨。屋内で今となっては湿気厳禁の「松林図屏風」とは、なかなかマッチしませんね。屋内のものに雨を降らせるというのは、詩はあるとは思いますが。

◆「時雨」を「時雨る」と動詞使いするときは、活用語尾を入れて「時雨れけり」とするのもご一考ください。古い句には「時雨けり」としているものも多くありますが。
◆下五「けり」で明確に切れているので、必ずしも句の途中に切れを入れる必要はないと思います。句意と句形次第です。

提案句は、「松林図屏風」を優先するか、「時雨」を優先するかで変わります。
季語「時雨」を優先するなら、負乗様の提案句と同じ形です。
・松林の奥の奥より時雨けり

「松林図屏風」であることを優先するなら、屋内でも違和感のない季語を・・
・松林図奥の奥より秋の声

点数: 1

添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者 鈴蘭

句の評価:
★★★★★

こんにちは、御句拝見しました。自分は初読時、絵の中に入って時雨が近づくのを体験しているようで面白いと思いましたが、それは「松林図」が頭の中にあり、かつそれが時雨の降っていない絵であることを前提にして読んだからであり、ちょっと読むための入り口が狭いかなぁとは思いました。

おそらく、上五の「松林図」を読んで絵の中にするっと入る人は多くありません。普通は「目の前に存在する物体としての松林図屏風」になってしまうでしょう。そうなったら句意は伝わらないんですよね。
また説明かどうかについては、たとえば「松林図奥の奥より霧がかる」等では完全なる説明でしょうが、雨が降っていない絵だと解釈していたとすれば、降っていないはずの雨が降ってくるようだよということで味わいが出てくると思います。ただ、松林図って普通に雨が降っているようにも見えるんですよね……。

面白いのですが、ちょっと難しい…。よく、思い出の話であっても今体験しているように詠んだ方がよいと言われますが、絵もそうかもしれません、と考えていくと負乗さんの提案句に収束していきます。物体としての屏風を出すならイサクさんの提案に寄ります。

点数: 0

添削のお礼として、鈴蘭さんの俳句の感想を書いてください >>

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者

句の評価:
★★★★★

辻様、かような時間帯に失礼致します。失敗小僧の不尽です。ちろろの鳴き声で、今夜もこんな時間帯まで鬱ら、もう起きることにしました。
さて、御句、皆様、其々にコメントされておられ、何れのご意見もなるほどと思います。愚生は、辻様としては、「松林図」を上五から外せないなのでは…そうみました。愚生如きには分からぬ情景ですが…。
よって、イサク大御所様が仰せられている、後者の句が、正に言い得て妙なりかと思います。
あくまでも季語の「時雨」が主役ですが、ここは、脇役どころか準主役として、「松林図」は欠かせません!初学如きが偉そうなことを申し上げております。ご容赦ください。「かな」にするか否かの点も迷いどころとして居られますが、何方かも仰っているとおり、ここは矢張り、「けり」で言い切るべきだと思います。
では、起床致します。只今、午前四時です。

点数: 0

添削のお礼として、頓さんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

夜の闇星が瞬く中一人輝く

作者名 おいちょ 回答数 : 0

投稿日時:

夕焼けや東京湾へ屋形舟

作者名 竜虎 回答数 : 6

投稿日時:

うさまるが干乾びている炎天下

作者名 鳥田政宗 回答数 : 0

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『松林図奥の奥より時雨けり』 作者: 辻 基倫子
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ