「本箱に本は斜めや秋深し」の批評
おはようございます。
身近な発見と季語
の取り合わせの句ですね。
発見と取り合わせの距離感はスタンダードで、悪くないと思いました。
◆上五中七の説明感がわずかに損をしていると思います。
助詞か、語順か。
現在は場所を「に」で説明し、限定の主格「は」を置き、述語として「斜め(である)」と置いています。上五中七がまるまる散文の形。
また「ななめ」を「や」で強調するのも、上手くやれば詠嘆ですが、散文のかたちの直後のため、少し作為が出すぎている感もあります。
比較するため、ご本人でいろいろ置いて比較する推敲がよいと思います。
本箱に斜めの本や秋深し(あらちゃん様の提案語順)
本箱の斜めの本や秋深し
本箱を斜めの本や秋深し
本箱の斜めの本の秋深し
etc...
本箱の本は斜めに秋深し(負乗様の提案助詞)
本箱の本の斜めの秋深し
本箱に本の斜めの秋深し
本箱の本を斜めに秋深し
etc...
本箱の本斜めなる秋深し(以下私の一次提案よっつ)
秋深し本箱の本斜めらし
本は今斜めに立ちぬ秋深し
本箱や斜めの本の秋深し
etc...
できるだけ句の要素を変えない方法の提案でしたが、ここからズラして詩を出していく方法もあります。できる方、誰かコメントするかな?
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身の回りを詠んでみました。