俳句添削道場(投句と批評)

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かなかなや母の日記の文字かなし

作者 ヒッチ俳句  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

母は、ひらがなしか書くことが出来ない人でした。
下5は、敢えての「文字かなし」です。
反対意見も含め、よろしくお願いいたします。

最新の添削

「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 馬場芳樹

かなかなや母の日記の文字かなしヒッチ俳句
こんにちは。秋の蚊へのコメントありがとうございました。本当に可哀想な蚊です。本能的に手がいってしまいました。
御句。こんなのは、どうでしょうか。
かなかなやひらがな文字の母の手記
今後ともよろしくお願いします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

ヒッチ俳句さま、こんばんは。
御句拝読しました。
何故かなしいのかは敢えて明示しない形ですね。私などは、たとえばお母様の身体が言うことを聞かなくなり文字が震えているとか、そういうところを想像してしまいましたが、それも鑑賞の範疇でしょうか。

「かな」は「仮名」とも掛けているのですかね。
切ない思いやお母様への愛情も表現されていて佳い句だと思う一方、ごめんなさい正直に言いますと、「かな」の韻のインパクトが強すぎて、「韻を踏みたくて『かなし』としたのかな、韻ありきの季語チョイスかな」など邪推もしてしまいました。
せっかくの句の詩情が鑑賞の後回しになってしまったと言うか…私の穿った性格のせいかもしれませんが。。

少しリフレインを弱めて、
・かなかなや平仮名だけの母の文(ふみ)
・平仮名の母の日記にかなかな来
うーん、ちょっと説明的ですね。すみません。。

点数: 5

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 みつかづ

句の評価:
★★★★★

こんにちは。貴句、拝読しました。以下長文、ご容赦ください。
「御免被りたい」とのお話でしたが、あまりにも心を打たれましたので、
コメントいたします。ブロックされるのであれば致し方なしですが。

結論:お母様が苦労なさった日々と、
その痕跡を見た作者の感動が強く押し寄せてきました。

パッと見で「ガッツリ胸に来るな、この句は」と一目思って、それが本当に作者に
寄り添う解釈なのかを確認する為に、字義の理論的考察を以下の様に入れました。
(理屈(reason。理由)ではなく理論(theory。原理)。
文法や文字の意味は理屈(筋道、理由)ではなく、
理論(法則的、体系的な原理原則)によって成立しているものなので)

季語「かなかな」(初秋)
平仮名、且つもの悲しさを感じさせる聴覚に訴える季語は、見つけにくい。
韻を意図されたかどうかはさておき、ピッタリの季語ではないかと私は判断。

・「文字かなし」の表記の是非
通常であれば、ヒッチ俳句さん程の腕がおありなら、
「日記」とありますから「文字」とは書かない筈です。
ですがこの貴句、お母様が日記にお書きの文字に対して感動の核心がありますので、
外せないですよね。作者コメントを拝見し、
「そりゃあ、作者なら「文字」と書きますよね」と確信を持ちました。

そして、「かなし」の多層的解釈の余地の残し方の巧みさ。

まず、名詞「仮名」+強意の助詞「し」とも読み解けます。
そして、動詞「かなし」の原意は「身近なものに対する感情が痛切に迫って
心が掻き立てられる様子」であり、以下の7つの意味を持っております。

一:「愛し」(文語では「かなし」とも読めます)
①かわいい。愛おしい
②心が引かれる。おもしろい
③見事に。上手く(連用形「かなしく」の副詞的用法)

二:「悲し・哀し」
④切ない。嘆かわしい
⑤かわいそうだ。気の毒だ
⑥(経済的に)貧しい。気苦労が多い
⑦悔しくも。癪なことに(連用形「かなしく」の副詞的用法)

蜩のもの哀しい鳴き声が聞こえる中、(あの頃の)母は日記の文章を平仮名で懸命に
書き綴っていたのだろう。今思えば、気苦労が絶えない母であった。
当時の母の心中を今、私はしみじみと、愛おしく感じられて仕方ない。
(日記には絵も描かれていたかもしれませんが、文書は平仮名だけだったと)

この情景がガツンと、胸を打ちました。

観察眼の鋭さ+表現の大胆さ
これぞ、「ヒッチ俳句さんワールド」ですよね。

この句をお詠みくださり、ありがとうございます。

点数: 2

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

ヒッチ俳句さん、こんばんは。
西瓜の拙句にご意見ありがとうございました。
ご提案句とてもお上手ですね。これならば誤解されずにすみそうです。

御句拝読しました。かなについては慈雨さんのご意見と同じ様に感じました。
もの哀しい句の内容から言って、「かな」の韻を踏むことによる効果があまり無いような気がします。むしろ上五は「蜩や」としたほうが情緒があっていいのではないでしょうか。
・蜩 や 母 の 日 記 の 文 字 か な し
・蜩 や 母 の 綴 り し 仮 名 日 記
めいさんの「仮名日記」が素敵でしたので拝借しました。めいさんごめんなさい。
またよろしくお願いします。

点数: 2

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 めい

句の評価:
★★★★★

かなかなが、さびしさ、さそいます。
ヒッチ俳句様。
日記の 文字 というのは、ちょっと、いらないのかなあ?
●かなかなや母の遺した仮名日記
●かなかなや母の掠れてゆく日記
これだけで、読み手は、想像してくれると思いますが、どうでしょうか?
か の韻を踏みました。

点数: 1

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

ヒッチ俳句さん、こんにちは。
拙句「西瓜」にコメント有難うございました。私はそんなにすごい意味を考えていなくて、ただ、丸くて大きいものをうまく切らなければという緊張感を詠んだつもりでしたが、ご鑑賞くださり有難うございました。

さて御句拝読しました。胸にグッとくる、いい句です。この前のこともあり、緊張します。

御句から受けた印象は、お母様がひらがなしか書けなかった、という記憶が根底にありますよね。下五が「文字かなし」となっているのもそこを意識されたのかと思いました。

ただ私は不勉強で、初読では「かなかな」が蜩のこととパッと結びつかず、読み終わり、あれ?季語は?あそうか、かなかなは蜩のことか、という愚かさでした。
私は、蜩のほうがいいのではないかな…日暮れを連想させて、1日の終わりと夏の終わりが重なって詩情があるし…と思い、蜩を提案しようと思いました。
あ、でも待てよ、ここはひらがなしか書けないお母様の日記がテーマだ。だから作者はあえてかなかなにしたのだ、と考えて思いとどまりました。
ただ、そうは言っても、原句では、なぜお母様の日記の文字がかなしいのかがわかりません。やはり、平仮名(だけ)の、という措辞は入れた方がいいのではないかと。

・かなかなやひらがなのみの母の日記

慈雨さんと似てしまったので、「だけ」を「のみ」に、そして末尾を、「日記」は「にき」とも読むと教わりましたので、原句を生かしました。

ヒッチさんのお気持ちをどれほど読み取れたか自信がありませんが、よろしくお願いします。

点数: 1

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 みつかづ

句の評価:
★★★★★

こんばんは。再来失礼いたします。

拙句「潮見はいつ通過函嶺の夜霧」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/27023

観察眼の鋭さでは、私では敵いませんね。流石はヒッチ俳句さん。
これは、改作にはなっていませんよ。句意の夜霧と箱根は入っていますので。
・母乗せて走る夜霧の箱根道

原句にそもそもミスがあったのを後で気が付いたのですが
(西へ向かっているとは限らない為)、
それ以前の問題でしたね。1句に詰め込み過ぎました。
添削例をヒントに考えてみました。

・駿河へと下りる箱根の夜霧なり

これで「作者の現在地は箱根峠である」と伝わりますし、緊張感も伝わりますので、
良かったかもしれません。

ご指導ありがとうございます。

点数: 1

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

ヒッチ俳句様 おはようございます。
お世話になります。
駄句のスイカにコメントありがとうございます。
まさしく仰るとおりでした。遊びすぎですね。
御句
母の日記を詠んで優しさ溢れる佳句ですね。
ただ、下五の文字かなしはもったない気がしました。(初心者の感想です)
かなを掛けてでしょうけれど・・・
詠んでみました。
ひらがなの母の日記や秋の蝶
よろしくお願いいたします。

点数: 1

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

ヒッチ俳句さま、こんばんは。
拙句「蝶拾つた~」へのコメントをありがとうございました。
コメント読まずに書いてくださったのですね!真剣に句そのものを見てくださったわけで(ですよね?「コメント長げぇなぁ。読んでられねぇよ」じゃないですよね?(笑))、それはまた嬉しいです。

鑑賞していただいた視点、とても嬉しいです。
娘が5~6歳の時で、「動かない=死」という概念は何となく持ち始めている頃でした。ただその意味、死とは何なのかは理解しかねているようにも見えました。
寝る前に「ねえ、人ってみんな死ぬの?パパとママも?」と聞いてきたり、そんな時期の経験だったので、子にとっては意味のある経験だったんだろうなと思いました。私がどう応えたかはご想像にお任せします(笑)。

雑談が長くてすみません。季語についてのご指摘、ありがとうございます!勉強になります。
ご提案句も良いですね~。「動かない」とせず「手にくるみ」で蝶の状態がわかりますね。ありがとうございました!

点数: 1

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