「名月が2秒遅れてやってくる」の批評
初めまして、こんばんは。貴句、拝読しました。
…とはいっても、「最初で最後」になるかもしれませんが。
季語、「名月」。
1年のうちで最も美しく見える月ですよね。日本では風習になっている程です。
ところがその後ろ側、「2秒遅れてやってくる」。
これは日本に限らず、「月と太陽までの、光の速さで表した時の距離」ですよね。
そして、「あの美しい月までの距離は、私達が住んでいる惑星「地球」から、光の速さでも「2」秒かかる」という作者の感動から生まれた句ですよね。
そして、一番美しい月を見るのは、日本人や日本だけでしょうか?
違いますよね? 世界中に居ますよ。
確かに、数詞は特別な意味が無ければ漢字で書くのが俳句の定石です。
でもこの句では、特別な意味を持つ数詞の「2」ですよね。
地球、即ち全世界から月までの、光の速さでも「2」秒かかる距離なのですから。
だから、「2」で何の問題もありません。
並べてみますね。
名月が2秒遅れてやってくる
名月が二秒遅れてやってくる
原句の2の方が、どう見ても意味が特別でしょ。定石を外す程の意味を持っているのですよ。
ですので、作者が読者に伝えたい事と句の内容に乖離が無いので、
これで良いと私は思います。
散文的云々については、おいおい勉強なさっていただければ良いと思います。
最後に。
このサイトは「添削道場」。つまり、添削。改作と添削の意味の違いを、道場の意味を
理解していない方がたくさん居ます。
改作は、作者の原句の意図を無視して改めて作るのです。作者の意図は尊重されていません。
添削は、「作者の思いありき」なのです。つまり、原句の意図を尊重しています。
その違いをここの皆さんは分かっていないので、私は以下の様に吠えたんですよ。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/26788
でも、皆さん読んでいないのです。自分にとって都合が悪いから。
目をそらしているのです。人間は、心が弱いですから。
でも、ここは「添削道場」。道場。つまり心身を鍛錬する、鍛える場所です。
なのに逃げているのです。他者の句を深く鑑賞する、読み解く事から逃げています。
だから、作者の意図を無視して勝手に改作、作り変えてしまうのです。作者の庭で。
ですから、皆さんのコメントから学んでいただくのは良いとして、
あなたが句で表現したかった意図に沿わない案なんて、全く無視していいのです。
作者の気持ちを何1つ尊重していないのですから。
今回は以上です。
添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>
地球から月までの距離が、光の速さで2秒かかる事を知り、驚いて。