俳句添削道場(投句と批評)

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青空の差し色なるや木守柿

作者 コウ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

いつもお世話になります。
「木守柿」と言う季語を教えて頂き何とか詠んでみたいと考えました。
青空に葉も落ち橙色のみになった柿
鳥たちも見つけやすくなったでしょうか?
宜しくお願い致します。

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 げばげば

こんにちは。
再訪です。
俳句は断定すべきだという私の言い切りに語弊があってはいけないので、再訪ですが、疑問形の秀句もいっぱいあります。が、私的にはむしろウルトラCです。

俳句で虚の世界を詠もうとするときに疑問でいくより断定する方が詩になりやすいというときが多いです。
自句の例で恐縮ですが、
今月一句一遊で金曜日をいただいた

母はいま雨滴となりぬ残り菊/げばげば

これは、
母はいま雨滴となるや残り菊
母はいま雨滴となるか残り菊

として、母はいま雨の滴として降ったのだろうか?と疑問にしてしまうよりも
「降り出しの雨。ああ、母はいま雨の滴となって降ってきたのだ。亡くなった母はいま雨の滴となって降り、残菊に降り注ぎ、残された命たちにやさしく注いでくれているのだ」とあえて虚の世界を断定してしまう方が詩があるように思うので、私は断定を選びました。

もちろん「疑問」にすることによる秀句もいっぱいありますが、そちらの方が高度のように思います。

蝶ふれしところよりわれくづるるか/高柳克弘

蝶が触れたところから私は崩れていくようであるか。と虚の世界を疑問のままに投げかけたことで、壊れてしまいそうな自我の危うさを詠んでいます。
むしろこういう疑問のままの秀句はハイレベルな気がしたりします。好き句をいろいろ置いて去ります。

幽霊も鬱なるか傘さして立つ/高柳重信
鶏抱けば少し飛べるか夜の崖/安井浩司

句の評価:
★★★★★

点数: 3

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。木守柿きましたね!素敵な季語でしょう!自然をいつくしむ人の心という季語のように思います。いろんな取り合わせができそうです。前句の句意的には厳密には木守柿じゃないかなというイサクさんの指摘もおっしゃる通りでした。

さて掲句。ここもイサクさんと同じで「や」が「青空の差し色だろうか」という疑問ぽい「や」に感じます。「青空の差し色なるか」に近い感じ。こういう形の見立てって最初のころよく詠むのですが、やはり俳句的断定の方が好ましいと私も思います。
青空の差し色となりぬ木守柿
本当は「なりぬ」ともっと断定したいのですが、いろいろ調整しても音数的に厳しいので、「なり」止めなのです、きっとイサクさんも。
ということで
青空の差し色となり木守柿
完全一致にたどりつきました。

点数: 2

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

「青空」と取り合わせてきましたね。
「木守柿」はそれだけで映像も意味も強い生活季語だと思うので、何かと取り合わせたくなりますよね。

「差し色なるや」の「や」は切れではないですね。
そうすると「差し色となっているであろうか」と、少し疑問っぽい「や」の使い方に感じます。
句形の好みとしては、断定したくなります。好みの問題かもですが・・・

・青空の差し色となり木守柿

誤投句はお気になさらず。

点数: 1

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 佐渡

句の評価:
★★★★★

コウさん!おはようございます。
いつもお世話になっております。
木守柿私も勉強になりました。
中七や切の提案です。
・ひるなかの青さす空や木守柿

よろしくお願いいたします。

点数: 1

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 登盛満

句の評価:
★★★★★

コウさん、おはようございます。
季語「木守柿」素敵な言葉ですね。まったく知りませんでした。コウさんの前回挙句を読んで、スッと「木守柿」思い浮かぶ げばげばさんとイサクさんはさすがですね。このサイトは自分には思いもつかない事を色々教えて頂けてありがたいです。
御句、その新しく知った季語を素敵だと感じて早速 作句してみたコウさんもさすがだと感じました。
「青空の差し色」の措辞にまたまたズドンと来ました。とても良い句と思いました。
ただ、私も「や」が気になりました。初読は切れ字の「や」と誤読し、ここは切らない方がと感じていました。
イサクさんのコメントを読んで、なるほど!と。
そして、私もやはり「差し色となり」と断定するのが良いと思いました。
今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

コウさん、こんにちは。
御句拝読しました。木守柿という言葉はなんとなく聞いてはいましたが、御句で明確になりました。有難うございます。

私も中七の「なるや」のやは詠嘆のやではないように読めて、でもここで一拍置きたいと思い、考えていきましたら、

・青空に差し色となり木守柿

となりました。
でもこれでは先の方々と同じですので、何か違う提案句をと考えました。

・青空に一つ差し色木守柿

点数: 1

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「青空の差し色なるや木守柿」の批評

回答者 佐渡

句の評価:
★★★★★

コウさん!こんばんは!
いつもお世話になっております。
秒針のコメントありがとうございます。
歳をとるとちょっとしたことが大事な時間ですね。
よろしくお願いいたします。

点数: 1

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