俳句添削道場(投句と批評)

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鷹鳩と化すホーム始発の来るまでを

作者 たーとるQ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

自分は深夜勤めの仕事もするので、シャッターが開いて早々の駅にはいりそのままホームで待つことがよくある。
冬のうちはかなり辛いのだがこの時期にななると暖かさと日の出が早くなったことで、この待ち時間が仕事上がりということを感じさせてくれるのだ。

当初の案は
「鷹鳩と化す始発まで待つホーム」
と17音だったが、敢えて字余りにして含みを持たせるよう整えてみた。

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「鷹鳩と化すホーム始発の来るまでを」の批評

回答者 なおじい

こんにちは。たーとる様、いつもお世話になってます。
拙句「鳥の巣や〜まま」にコメント有難うございました。励みになります!

さて御句拝読しました。私は鷹が鳩になるという季語を知りませんでしたので調べました。
その結果、緊張する仕事が深夜、いえ明け方まで続いて鷹のようになっていた作者が、春の陽気に心が溶けて鳩のような柔らかな気持ちになっていくという句だと思いました。いい句だなぁと思いました。
ただ、私も掲句とコメントの句を比べますとコメントの句のほうがいいと思います。掲句はホームが鳩になるみたいなのと、最後が「を」なのがどうかと。

しかしいい季語を教えていただきました。有難うございました。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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鷹鳩と化して始発を待つ駅舎

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

難しい季語にチャレンジする姿勢は良いと思います。が、御句の場合は鷹鳩と化すという季語を「あたたかい」という単純な意味合いで使っている印象を受けました。

狙っての字余りとの事ですが、「鷹鳩と化すホーム」という十音のワンフレーズがかなりゴチャっとしています。多少の含み云々よりも、リズムが乱れる事による損の方が大きいです。

「始発の来るまでを」この着地も個人的にはもっと工夫が欲しいです。長い時間経過を切り取った事で、結果的に句全体に散漫な印象を与えます。

当初の案は「まで」が少し気になりますが、揚句と比較すると当初の句の方が僕は好きです。結局の所、575の型が持つ強さというのは大いにありますので、そこは大事にして欲しいです。

点数: 1

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「鷹鳩と化すホーム始発の来るまでを」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

チャレンジは好物です。でも七十二候ってその季語である説得力は難しいですよねー。
時期的には3月中旬位、鷹鳩って、おだやかな春すぎて獰猛な鷹も鳩になっちゃうっていう感じですよねー。そういう意味では、始発を待つ未明とはあまりそぐわない気がして。提案句は始発という言葉は捨ててしまいました<(_ _)> 七十二候の季語なのに、鷹や鳩のように詠みに行く句も多いですね。

鷹鳩と化してホームに群がれり

点数: 1

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「鷹鳩と化すホーム始発の来るまでを」の批評

回答者 卓鐘コメント

句の評価:
★★★★★

こんにちわ

基本的に、秋沙美さんと同意見です。似たような内容を書こうとしてはいたのですが、やりたかったことはわかるんですよ。まさにコメントにある、冬の間辛かったホーム、それも暖かくなって朝も早くなってきた今、始発を待つホームの時間も春のおとづれとともに穏やかになってきた。このような気分を、「鷹鳩と化す」という変化を感じられる季語に、「を」の余韻によって、待つ時間を苦痛ではなく深夜明けのほっとした気持ちを表現したかったのだろうと。

省略して表現しようというもがいた跡は見れるもの、字面の句からは秋沙美さんと同じ結論になってしまい、思った効果は出せてないかなぁと。というかこういう感慨を一句に全部持たせるのはなかなか至難で、伝えたいことをもっと絞る必要がある。

・意外性のインパクトのある言葉を使う
・締めを切れのない形にして句を膨らませたい
タートルさんの句はこのような特徴がありますが、本句ではどちらも裏目に出たかなぁと。理由は秋沙美さんがほぼ書かれた通りですかね。補足すると、ホームで切れているように見えるのと、最後の「を」の着地も、始発が来るまでの時間を、(過ごした)くらいの印象くらいしかない点も残念なところ。ここに、本当は伝えたかった「始発くるまでの時間を、気持ちよく過ごせるようになった」という感慨は「まで」と悪い相乗効果で感じられなくなってます。

なんとか、タートルさんの感慨がにじみ出るような感慨を出せないかなぁと頭悩ませて、コメント遅れました。

始発待つホームよ啓蟄の風よ

点数: 1

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「鷹鳩と化すホーム始発の来るまでを」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

季語の斡旋は難しい季語へのチャレンジだと思いますが、秋沙美様の言うとおり「あたたかくなった」という意味以外に使われてなさそうなのが残念ですね。
◆下五、この「を」が「含みを持たせるよう」だけというのは・・・もう少し助詞の持つ効果・意味を大切にしてあげた方がいいかもです。
 このサイトには私以上の助詞オタク失礼あらため助詞研究家がいるので(先に三人ともコメントが出ちゃってますが)、いろいろ聞いてみるとよいかも。
◆掲句と比べるとコメントの句の方がいい、というのも秋沙美様と同意見です。
 どっちかというと、先日のプレバトで言われた「色々と工夫し、それがごちゃごちゃになって分からなくなったタイプ」の句だとは思います。

・始発待つホームの吾や鷹鳩に

点数: 1

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