「それぞれの笑顔こぼれる寒桜」の批評
回答者 なお
おじさん様、こんにちは。
御句拝読しました。
いい句ですねー。寒桜、ひと足先に咲きますね。見上げる人たち、みな笑顔。わかります。光景が目に浮かびます。春ですね。
いくつかお伝えします。
まず季語については、皆さんおっしゃっています。難しいですよね。
次に、重要な部分を占める「それぞれに」のこと。
私は昨年秋に、次のような句をここに投稿しました。
「思うこと人それぞれに芋煮会」
芋煮会がお題でした。この時の私の句意は、「芋煮会というものに対する思いは、このサイトのコメントでもさまざまで、本当に人それぞれなのだな」というものでした。ですので、おじさん様のように、寒桜を見てそれぞれの笑顔、というのとは、少しニュアンスが違います。ですがこの拙句を引き合いに話を進めます。
拙句への反応はお褒め半分、あとは、「人の思いがそれぞれなのは当たり前」「それぞれ、は手垢がついている」「季語が動く」が半分でした。
これらはみな、貴重なご意見で有難いものです。確かに、人の考えは誰一人として同じであることはあり得ません。例えば、誰でも健康で平和な生活を望みますが、その内容や程度はまさにそれぞれです。
ですから、寒桜に限らず、例えばこの時期であれば卒業、入学、あるいは夏休みもクリスマスも正月も、みな人それぞれなのです。
ですので、「それぞれの」で詠むと、私もそうしたからとてもよくわかりますが、俳句では「またか…」となりがちです。
それよりも、自分の、あるいは特定の誰かの表情や思いで詠んだほうが、独自性が出ていいのではと思った次第です。
偉そうに長々と失礼しました。おじ(い)さんどうし、一緒に頑張りましょう!
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公園の一角にもう寒桜が咲いていました。
散歩する人はみな笑顔で花を見上げていました。
それぞれみんな違う気持ちで花を見たではないかと思いました。