「炎天やシャンプー台にへばる髪」の批評
回答者 なおじい
げばげば様、いつもお世話になってます。
御句にコメントしていないことに今しがた気がつきました。すでにたくさんの方々がコメントなさっておられるので、もはや私の出る幕でもない。でも出てきました(笑)。
どこかにげばさん自身の種明かしのようなコメントもあったと思いますが、忘れてしまったので一からのスタートです。すみません。
まず、「へばる」って、「へばりつく」という意味でいいのですよね?
疲れ切るというのは「へたばる」とか「ばてる」とは言いますが、へばるとは言わないような…。でも地方により言うかも。
それから季語の「炎天や」ですが、拙句「炎天や敢へて始める野良仕事」のように、「クソ暑いじりじり照りつける太陽の真下」というイメージがあります。まさかそんなところでシャンプーしないでしょうから、これは、炎天下を美容院とかに出かけた、という意味ですね。
そしてシャンプーしてもらって気持ちよくなり、顔を拭いてもらって目を開けたら、自分の髪が洗面台にへばりついていた。その情景を詠んでおられますね。
でもげばさん、気持ちよく洗ってもらったにもかかわらず、美容師さんに「なんてことをしてくれたの!こんなに抜けちゃったじゃないの!」とか怒らないでくださいね。理美容師さんは、「もっと強く、ちゃんと洗ってください」みたいなことを言われるのは恥とのことで、かなり力を入れて洗っているそうですので。
もはや自分の髪が残り少なくなってきているなら「嗚呼!なんてこと!」と悲嘆するでしょうが、げばさんはまだ大丈夫でしょ?
点数: 1
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兼題、描写+スパイスの習作③
思った様に伝えるのは難しいが、むしろ、どういうこと?に囚われて想像の邪魔をしないように。
本句、只事ではあるが、季語との距離感、「へばる」という措辞に少し力を置いて取り合わせてみました。よろしくお願いします。