俳句添削道場(投句と批評)

平果さんの添削最新の投稿順の8ページ目

「冬蝶もその影もまた花を去る」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 冬蝶もその影もまた花を去る

季語「冬蝶」の儚さ物悲しさが見事に表現されていますね!

懸念されている「冬蝶」と「花」の季重なりの件ですが、どちらか一方が主であり、また一方が脇であると明らかに判る場合は許容されるという記述を目にしたことがあります。
なにより貴句の「花を去る」は、弱々しい冬蝶が生命の源である花を離れ、その行く先は決して明るくは無いだろうと想像させる働きがあります。なので、このままでよいと感じました。
「影もまた」も、冬蝶という一つの存在全体が終わりへと向かう様が詠み込まれているようで、句の儚いイメージを支えていますね。

...しかし、ここまで書いてきて、「冬蝶」に対する理解は、儚いとか脆いとか弱々しいとかいうもので本当にいいのかという心持ちになりました。どこか、逆境に堪える凛とした力強さがあるような気もしてきました。先行する句をよく読みたいところです。

点数: 2

「青帽に黄落あまた園児列」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 青帽に黄落あまた園児列

寒さ身に染む朝方でしょうか、列を成す園児のお揃いの帽子に、黄に染まった葉が落ちているという景は、仄仄とした温かみのあるものですね。自身に降り落ちてくる黄葉を、子供たちは嬉々として受け入れて、今にも楽しそうな騒ぎ声が聴こえてくるようです。

黄落や園児の帽にとりどりに

「青帽」は、おそらく紀州鰹節様が実際にご覧になったものであり、黄との対照に心を動かされたことと存じます。上記拙案は、その「青」を外して読み手に委ねたものです。「列を成す園児の青い帽子にたくさん」という季語以外の情報が、私には多いように感じたため、省きました。「列」の代わりに「とりどり」を用いて、園児がたくさんいることを表現しました。
ちなみに、久田しげき様がご提案なさっている「どち」は、同類のものをまとめていう接尾語ですね。既にお調べになっているやも知れませんが、一応記します。

黄落を拾いて飾るソフト帽
黄落のひとつ届けり登山帽

「園児」という要素も省いて、「黄落」と「帽」だけでも句になるのではないかとも思いました。また、上記二拙案のように、「黄落」と「帽」との関係を句の中にあまりはっきり示さずにおくのも、想像の余地があって楽しいかも知れません。

黄落や父愛用の登山帽
黄落や羽根の欠けたるチロリアン
黄落や色の褪せたるハンチング

あまりいい句になりませんでした。上掲句は全て添削案ではなく、「自分ならどうするか」と考えた結果です。御笑覧戴ければ幸いです。

点数: 1

凍星や相温め合う母子の手

回答者 平果

添削した俳句: 小さき手に息吹きかける母の愛

母が子を思う慈しみの気持ちが素直に伝わってくる句ですね!

幼子の小さな手を、ふと握ると、驚くほどに冷たくなっていて、少しでも暖めようとして、母が息を吹き掛ける。私の調べた限りでは季語を見出だせませんでしたが、やはり当季を詠んだものですね。
母子の居所は戸外でしょうね。寒い日ではあるはずですが、「厳寒」や「冬深し」では寒すぎますし、「小春」や「春近し」だと手を暖める必要が無くなってしまいます。「凍星」だと(やや寒さの度合いが強いかもしれませんが)ちょうどいいかと思いました。切れ字の「や」を添えて、上五に据えました。
中七下五は、まず「愛」という抽象的な語を除いて、その意を句に表すことを目指しました。あれこれ考えたのですが、「母が息を吹き掛けて、我が子の手を暖める」という内容を十二音に収めることが敵いませんでした。その景は、非常に情感のこもったものなのですが、他に我が子の手を暖める方法を考えてみることにしました。在り来たりですが、手を繋ぐという方法が浮かびました。手を繋ぐことにすると、暖めるという行為が、母から子への一方向のものから母子双方向のものとなります。どちらが良いというものでもないと思いますので、句の作り易さから後者を採りました。
僅かでも御参考になれば幸甚です。

指摘事項: 無季俳句

点数: 0

「日向ぼこ吾子のかたちの宇宙あり」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 日向ぼこ吾子のかたちの宇宙あり

「宇宙」という表現が実に面白いですね!

影が色濃いのは、冬ではあれど陽射しの強い、日向ぼこにはぴったりの一日だったのでしょうね。御令孫は隣に座っていらっしゃったのでしょうか、その御本人ではなく影に注目する点が面白いですね。いま・ここから断ち切られた別世界がふと顔を覗かせたような不思議な魅力を感じました。

点数: 1

「潮騒は小百合か百恵憂国忌」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 潮騒は小百合か百恵憂国忌

忌日の季語を如何に詠むべきか、これまで全く掴めず、自ら学ぼうともしてきませんでした。その問に対する答の一つを、貴句によって示された思いです。
忌日を詠みながら湿っぽさが全く無い点、「か」によってどちらかに限定しない柔らかさを詠み込んだ点がとても良いと感じました。

点数: 1

その他の添削依頼

勝ち組も負け組も吾も愛の羽根

作者名 いなだはまち 回答数 : 1

投稿日時:

猫の恋奪ひし去勢哀しめり

作者名 よし造 回答数 : 2

投稿日時:

冴返る千手観音指の先

作者名 久田しげき 回答数 : 1

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ