俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削得点の高い順に並んでいます

「恥おほき日々をかさねて迎へたる古稀の夜なれば新酒いただく」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 恥おほき日々をかさねて迎へたる古稀の夜なれば新酒いただく

おはようございます! おくらと申します。

「秋時雨」の句にご添削いただき、ありがとうございました! 的確に句意を汲んでいただけて、嬉しいです。添削後の中七の方が小気味いいし、より詠み手の心情が浮き彫りになりますね。とても勉強になりました。

それはそれとして、大変申し訳ないのですが、私の言の葉を言の刃に変えて俳人の芽を刈り取ろうとするのはやめてください💦上手下手はあれど、皆様、一生懸命に作句されています。悠様のご意見は大変参考になる一方で、辛口かつ言葉少なで、量が少なすぎるゆえに味が伝わりづらくなってしまった「大根葉の一夜漬」のようです。とても悲しいです。

私もまだまだ勉強不足の身です。今後とも、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

点数: 3

奥へ奥へ落葉踏みしめ獣道

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 奥へ奥へ落葉を踏みて獣道

こんばんは。
仕事上がりの、おくらです。

拙句「黒猫」の句に、ご批評を賜り、ありがとうございます。

可愛らしい提案句をありがとうございます!
鳥越様の提案句と同じように、「黒猫」の〈未来〉に焦点を当て、読み手の想像力〈物語の創造力〉を掻き立てる構成ですね。怪談と同じ位、童話が好きな私が、とてもわくわくしてしまう句であると思います。ありがたく頂戴いたします!

ですが、一応詠み手としての私がどういう気持ちで原句を詠んだのか、という詳しい解説を、大泉洋二郎様作「寅さん」の句のコメントで述べさせていただいているので、お気が向きましたら、ご一読ください。ちょっと理屈っぽいです💦

恐縮ながら、御句へ感想を述べさせていただきます。

今回は、先に提案句からお伝えします。

◆落葉踏み奥へ奥へと獣道

字余り解消の為に、語順を整えてみました。

御句からは、「獣道」の先には何が待っているのだろうかと、やや恍惚めいた好奇心にかられ、山奥へ山奥へと足を踏み入れていく詠み手の興奮が伝わってきます。そこにはただ、ざくざくと落葉を踏み分ける音と、草木生い茂る怪しげな獣道が眼前に続いているだけです。期待と不安が混在している独特の心情と、その景がよく伝わってくる句だと思います。

その恍惚めいた好奇心を前面に押し出すのであれば、後先考えずに「奥へ奥へ」と足を進めてしまうほどの思いを、上五の字余りに託すのも悪くはないかもしれません。

◆奥へ奥へ落葉踏みしめ獣道

中七を「落葉踏みしめ」としたことで、より詠み手の強い意志を強調してみましたが、いかがでしょうか? 

「獣道」の先に何が待っているのか。詠み手さえ未知であるその存在を、読み手があれこれ想像できる広がり豊かな句だと感じました。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 3

「居間で鳴く鈴虫友となりにけり」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 居間で鳴く鈴虫友となりにけり

こんにちは!
新米の句にご批評いただき、ありがとうございます。
具体的な内容を詠んだ方が伝わりやすいことは手直しいただいた句からも実感しました!

恐縮ながら、鈴虫の句に感想を述べさせていただきます。

虫の音が趣深い季節になってきましたね。
「なりにけり」の詠嘆からも、鈴虫に対するやわらかな慈愛が伝わり、しみじみとしたよい雰囲気の句に仕上がっていると思います!

ただ、句を詠まれた背景をうかがうと「一匹」のということだったので、情景描写にあたり、それも大事な要素なのではないかと考えました。それを踏まえて

居間に一人鳴きの鈴虫友となり

と直してみましたが、いかがでしょうか?

鈴虫の鳴き方には種類があるそうで、複数飼育している際は「一人鳴き」はしないそうです。「なりにけり」の詠嘆をなくすのは勿体ない点、「一人鳴き」が句またがりの点は問題かと思いますが、ご参考になれば、幸いです。

点数: 2

大根葉義母に教はる一夜漬

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: ピリ辛や大根の葉の一夜漬

こんにちは!おくらと申します。

恐縮ながら、感想を述べさせていただきます。

「おでん」の句と合わせて抱いた印象ですが、千日草様は季語を素直に説明してしまう傾向があると思います。

「大根葉の一夜漬」が「ピリ辛だから」もしくは「ピリ辛だけど」美味しいという気持ちは率直に伝わってくるのですが、ふむふむ、それで? と読み手が後にふくらませる想像の余地が無いのはもったいないと思います。

千日草様は「大根葉の一夜漬」が「辛くて美味」なものだとお思いになっているので、「大根」という季語、および「大根葉の一夜漬」という言葉そのものが持っている「ちょっと辛い」というイメージをもう少し信頼されて作句されてみてはいかがでしょうか?

それを踏まえて

大根葉義母に教はる一夜漬

と直す、というより提案してみたのですが、いかがでしょうか?

読み手(詠み手)の義母との関係性にもよりますが、ピリピリしてるけど、漬物を教えて下さる程度には大事に思ってもらえてありがたいという気持ちとピリ辛だけど美味しいという気持ちを「大根(葉)」という季語に託してほのめかしています。

これが例えば、

菜の花や義母に教はる一夜漬

と、春の季語「菜の花」を用いるとまた違った印象の句になりますね。これが季語の持つ力です。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 2

丼上秋葵さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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