奥へ奥へ落葉踏みしめ獣道
回答者 丼上秋葵
こんばんは。
仕事上がりの、おくらです。
拙句「黒猫」の句に、ご批評を賜り、ありがとうございます。
可愛らしい提案句をありがとうございます!
鳥越様の提案句と同じように、「黒猫」の〈未来〉に焦点を当て、読み手の想像力〈物語の創造力〉を掻き立てる構成ですね。怪談と同じ位、童話が好きな私が、とてもわくわくしてしまう句であると思います。ありがたく頂戴いたします!
ですが、一応詠み手としての私がどういう気持ちで原句を詠んだのか、という詳しい解説を、大泉洋二郎様作「寅さん」の句のコメントで述べさせていただいているので、お気が向きましたら、ご一読ください。ちょっと理屈っぽいです💦
恐縮ながら、御句へ感想を述べさせていただきます。
今回は、先に提案句からお伝えします。
◆落葉踏み奥へ奥へと獣道
字余り解消の為に、語順を整えてみました。
御句からは、「獣道」の先には何が待っているのだろうかと、やや恍惚めいた好奇心にかられ、山奥へ山奥へと足を踏み入れていく詠み手の興奮が伝わってきます。そこにはただ、ざくざくと落葉を踏み分ける音と、草木生い茂る怪しげな獣道が眼前に続いているだけです。期待と不安が混在している独特の心情と、その景がよく伝わってくる句だと思います。
その恍惚めいた好奇心を前面に押し出すのであれば、後先考えずに「奥へ奥へ」と足を進めてしまうほどの思いを、上五の字余りに託すのも悪くはないかもしれません。
◆奥へ奥へ落葉踏みしめ獣道
中七を「落葉踏みしめ」としたことで、より詠み手の強い意志を強調してみましたが、いかがでしょうか?
「獣道」の先に何が待っているのか。詠み手さえ未知であるその存在を、読み手があれこれ想像できる広がり豊かな句だと感じました。
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 3
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今にも掘ったかのような猪の穴もあります。スリリングな美味しい空気を求めて。
句になっているでしょうか?
◆深呼吸落葉を踏みて獣道
としていたのですが…