俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削得点の高い順の5ページ目

「鷹消へて空はせつなくなりにけり」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 鷹消へて空はせつなくなりにけり

鷹を季語に据えながら、去った後の空の余韻が主になっているのは憎い演出だと思います。「せつなくなりにけり」で情感がしみじみと伝わってくる素直な句だと感じましたが、「せつなくなる」という言葉を使わずに、情景描写のみでせつなさを感じさせることができたら、よりよい句になると思いました。

点数: 1

「漆黒の津浪となりて鰯来る」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 漆黒の津浪となりて鰯来る

こんにちは!
地蔵・新米の句にご批評いただき、ありがとうございます。
安易な擬人化は安っぽくなるので、難しいところですよね。いただいた句とご意見を参考にさせていただきます。

「鰯」はその姿と字面から弱々しいイメージが想起されがちですが、「漆黒の津浪」が持つ言葉の強さと対比され、情景描写以上の味わいが生まれていると感じました。

「来る」の進行形にしたことで、魚群が眼前に迫ってくる臨場感が感じられるのも好い点だと思います。

点数: 1

「稜線に濃き紅引くやななかまど」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 稜線に濃き紅引くやななかまど

こんばんは!
栗の句にご批評いただき、ありがとうございます。
下手ながらも懸命に作った拙句の句意を汲んでいただけるのは、やはり嬉しいものですね。
ともあれ、詠み手の句意が読み手に上手く伝えられるか否かも含めて、皆様のご批評・ご意見はすべてご参考にさせていただく所存です。

恐縮ながら、ななかまどの句に感想を述べさせていただきます。

悠様も述べておられますが、やはり上の句「稜線に」の出だしから下の句に至るまでの視覚的イメージの流れが秀逸であると感じました。

峰峰をつなぐ大きな舞台に「濃き紅引く」只者ならぬ存在は何なのかと読み手が期待したところに「ななかまど」は納得の存在感だと思います。ななかまどの鮮烈な「紅」はかえでとはまたひと味違った力強さを感じます。

結句まで読んでから、切れ字の「や」と共に、「ななかまど」が「濃き紅」を「引く」主格として改めて起ち上がるのも、「ななかまど」の強烈な存在感を示すのに、効果を発揮していると思いました。

勉強不足ゆえ、代案を出せずに申し訳ございません。
少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

「具に合ひし味の染み込むおでん店」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 具に合ひし味の染み込むおでん店

こんにちは!
おでん美味しいですよね!私も固めの大根が一番好きです。

「おでん屋さん」を空間的な舞台装置として用いている句はよく見ますが、おでんの味の妙が一番で、それを作る「おでん屋さんを尊敬」するというお気持ちは千日草さん独特の、大事な句の心になりうると感じました。

御句は一目すると「おでん店」の説明に終始されてるように読めてしまうので、おでんとおでん屋さんに感動・敬意を抱いている詠み手そのものの気持ちも詠み込んだ方がいいのではないかと思いました。

それを踏まえて

「ぐ」と吾に染むる味かなおでん店

と直してみたのですが、いかかでしょうか?
「ぐ」は「吾」の感嘆の気持ち「ぐ…!」とおでんの「具」のダブルミーニングです。俳句において、小手先の駄洒落はよくないこととされていますが、そこはご容赦ください。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

「また野分よすがもなにも流されて」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: また野分よすがもなにも流されて

はじめまして。おくらと申します。

今年の台風被害は本当に酷い有り様ですね。
皆様の無事を切に祈ります。

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

「よすが」の選語がとてもいいと思いました。「親しい身寄りやそのお住まい」を想起する一方で、人智を越えた天災の前では、それを防ぐ「手立て」すらままならないという人間としての無力感・悲壮感が中七下五からとても伝わってきます。

具体的(視覚的)な物が詠まれていないことで、「なにも(かも)流されて」しまい、眼前には何も残らなかったという喪失感がより強調されていると感じました。

「また野分」から読み取れるいつまで続くのだろうかという余情もあいまって、なんともいえぬ憂いを感じる秀句だと思いました。

特に、ここを直してみてはという箇所は見つかりませんでした。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

丼上秋葵さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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