「鷹消へて空はせつなくなりにけり」の批評
回答者 丼上秋葵
鷹を季語に据えながら、去った後の空の余韻が主になっているのは憎い演出だと思います。「せつなくなりにけり」で情感がしみじみと伝わってくる素直な句だと感じましたが、「せつなくなる」という言葉を使わずに、情景描写のみでせつなさを感じさせることができたら、よりよい句になると思いました。
点数: 1
添削のお礼として、丼上秋葵さんの俳句の感想を書いてください >>
作者 一本勝負の悠 投稿日
回答者 丼上秋葵
鷹を季語に据えながら、去った後の空の余韻が主になっているのは憎い演出だと思います。「せつなくなりにけり」で情感がしみじみと伝わってくる素直な句だと感じましたが、「せつなくなる」という言葉を使わずに、情景描写のみでせつなさを感じさせることができたら、よりよい句になると思いました。
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鷹(たか)三冬
2011/03/24
【子季語】
のすり、八角鷹、熊鷹、鶚、青鷹、蒼鷹、もろがへり、大鷹
【解説】
ワシ、タカ科の中形の鳥類の総称で、色彩は主に暗褐色。嘴は強く鋭く曲がり、脚には強い大きな鉤爪があり小動物を襲って食べる。鷹狩に使われているのは主に大鷹である。蒼鷹(もろがえり)は、生後三年を経たたかのこと。
【例句】
鷹一つ見付けてうれし伊良古崎
芭蕉 「笈の小文」
夢よりも現の鷹ぞ頼もしき
芭蕉 「鵲尾冠」
鷹の目の枯野にすわるあらしかな
丈草 「菊の香」
あら浪に山やはなれて鷹の影
麦水 「葛箒」
落し来る鷹にこぼるる松葉かな
白雄 「白雄句集」
鷹来るや蝦夷を去る事一百里
一茶 「寛政句帖」
鷹とほる柿爛熟の蒼の中
飯田龍太 「春の道」
ただ一つ飛びゆく鷹のさびしさよ
長谷川櫂 「虚空」